⑩どうぞ狼藉してもいいよ You Can Riot All You Want

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「見晴らしが良いけど闇」っていう感じかな

———-この曲はアルバムのエンディングだよね。

そう、アルバムの最後に配置した曲だよ。

曲の雰囲気は、そうだね、暗いよね(笑)。

———-ライナーを書いてくれたYOSHIFUMIは「見晴らしの良い」と表現してくれてたけどね。

人によってはそう感じるかもしれない。

僕にとっては、「見晴らしが良いけど闇」っていう感じかな。

60年代の終りのオルガンロックとか、サイケロックとか、そのへんの味を出したかったんだ。

———-確かに大胆にオルガンが入っているね。

オルガンがうるさいと家族にはダメ出しされたけど、僕にはこのくらい過剰でいい、いや、足りないくらいだ。

どんどん展開していくけど、でも一本筋が通っている

ちょうど「Iron Butterfly」にハマってた時期だったから、その影響を受けたのかもね。

———-展開もとても複雑だよね。

うん、どんどん展開していくけど、でも一本筋が通っている、その妙味を味わってほしいな。

ただ複雑にしてあるだけじゃないことに気がつくはずだよ。

正しくても間違っていても、戦争はあってはならない

———-歌詞はどんなものになった?

詞はね、世の中の憎らしい連中、愚かしい連中に対する警告だよ。

今でいうとプーチンだね。

この曲を作った時期だとトランプとか、安倍晋三とか。

他にもどうしようもない残酷な悪党ども。

厚顔無恥な差別主義者たち。

そういう人たちへの警告だよ。

人間椅子に「世界に花束を」(「真夏の夜の夢」収録)って反戦歌があるよね。

———-ポエトリーリーディングだよね。

そう、その曲だ。

今聴くとこの曲は一層心に響くね。

バタフライ効果によって、プーチンのような為政者は、地獄に落ちるに違いないよ。

そういう平和への願いを込めたと同時に、ある種の諦観もにじみ出ているね。

これは、そうだな、僕がネクラだからだろう(笑)。

———-たしかに君はいつもうじうじしているね。

それが僕だから認めてくれ(笑)。

でもさ、先日亡くなった西村京太郎先生の言葉の通りさ。

「正しくても間違っていても、戦争はあってはならない」。

そう、あってはならないんだ。

ウクライナとロシアの民に幸多からんことを!

2022.3.10 Freakz

聞き手

マルセルク・アダムス・ガレット:詭弁研究科

 

 

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