⑥けみ子ウォーフェアー Kemiko Warfare

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この曲はね、お気付きの通り「Slayer」の「Chemical Warfare」のパロディなんだよ。

———-パクリじゃないの?

何言ってるんだ。

「バレたら困る」のが「パクリ」だろ?

僕はバレても一向に構わないから「パロディ」なの。

———-「Slayer」ファンが怒り出さないかな?

よーく聴けば分かるよ。

「Slayer」へのリスペクトが細かく詰め込まれていることに。

———-ドラムのことかい?

そうだね、主にドラミングにおいて、「Slayer」、特にDave Lombardoに対するオマージュがたっぷり詰め込まれているんだ。

———-オカズのぶち込み方なんてまさにだよね。

そう、ファンなら分かってくるはずさ。

———-だといいけど…

長めのイントロは「Hell Awaits」を意識したんだと思う。

あの曲も、次から次へとリフが繰り出されるだろ?

ああいう感じを目指したんだ。

———-聴き応えのあるイントロだと思うよ。

ありがとう。

で、「Slayer」らしい疾走パートへ突入する。

———-ミドルパートへのテンポチェンジの手法も面白いね。

あそこはね、上手くいったなぁと自分でも思うよ。

アルバムとして一貫して意識したことだけれど、展開が多いけど一本筋が通ったものにしたかった。

だからミドルパートでも主題のリフが姿を変えて何度も登場する。

所々に和風のメロが入る、などだね。

———-考えてなさそうに見えて考えてるんだねぇ。

表面だけ見てるとそう見えるかもね。

———-ミドルの後のソロは、長いね。

長いよね。

今回のアルバムは全体的にメタル度が薄めな気がしていて、そこをこのソロで補填したような気分かな。

疾走、速弾き、長いソロ、ブラストビート、どれもメタルを象徴するものだろ?

それをこのパートにメガ盛り詰め込んだのさ。

———-確かにこのアルバムの中で最もメタルしているパートだよね。

うん、そのまま駆け抜けて、可愛いチアガールの叫びで終わるというね。

———-…そこがサブカルというか、Freakzだよねぇ。

曲順は悩んだ。

1曲めか6曲目かどちらにしようか悩んだのさ。

———-「Hell Awaits」って言ってたし、1曲めでもいい感じだよね。

でも、どうしても「今日にすべてを捧げよう」を1曲めにしたかった。

それでレコードでいうB面の1曲めにした。

「AC/DC」の「Back in Black」も、タイトルトラックが6曲目にあって、それが妙に印象に残っていたのさ。

その影響かもね。

———-歌詞はどういう感じなの?

詞の主人公「けみ子」の戦いの相手は愚かしい政治家どもだ。

自分の懐や地位や名誉のことばかり考えていて、民衆が疫病でバタバタ死んでも策の一つもない。

そうした政治家が日本中にはびこっている。

そういう大馬鹿野郎が選挙で勝ってしまうんだから、完全に民衆の印象を操作しているよね。

情報源としてのテレビはもう終わったよ、完全に。

ネットの一択だ。

———-テレビを見ない人も増えているようだね。

もうオワコンと言っても良いんじゃないかな?

そのオワコンにしがみついてる輩がDappiのように民衆の印象を操作している。

大阪がその最たる例だよね。

山本太郎も言っていたよ、テレビ自体がもうDappiだってね。

———-Eテレには良いものがたくさんあるよ。

それは同意。

Eテレだけだね、今のところ信用できるのは。

ともかく「けみ子」の戦いは今始まったばかりだ。

そしてこれは僕自身の戦いとも重なるんだ。

でも僕は爆弾や化学兵器を用いたりはしない。

言葉が、音が、絵が僕の凶器だ。

今に見てやがれってんだ。

2022.4.12 Freakz

聞き手

マルセルク・アダムス・ガレット:詭弁研究科

 

 

 

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