ライブレポート 人間椅子 2014.8.22 青森Quarter

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初めに

行って参りました、「人間椅子」ワンマン。

1年ぶりくらいかな?

小雨の煙る中(本当に人間椅子のライブは雨の日が多い)、開場時刻前に到着。

300人くらいはいそうだ。

当日券が売られていたので、ソールドアウトはしなかったようだ。

Tシャツは…「人間椅子」のものしかない感じだな。

一人、先月行われたばかりの「夏の魔物」のシャツを着てたのを見かけた。

いつものように、ドリンクチケットをビールと交換。

キンキンに冷えた缶ビールがうまい。

客電が落ち、ライブがスタートだ。

歓声、拍手。

此岸御詠歌

お馴染み登場SE。

新調きゅらきゅきゅ節

メロウなギターから一転し、がつんと盛り上がるリフ。

リズムに合わせてお客さんが上下に揺れる。

そうか、だからタテノリってゆーのか。

しかし、盛り上がるねぇこの曲。

地獄の料理人

新作「無頼豊穣」から、鈴木のホラー詞世界が炸裂する佳曲。

ザクザクしたリフやキメがとっても心地よい。

 

MC

いつもの挨拶、「お足元の悪い中…」では会場に笑いが。

「地獄の料理人」では歌詞を間違ってしまったと鈴木。

仙台では2回揚げてしまったが、今日は2回臼で挽いてしまったと苦笑い。

和嶋の「2回も挽いたらもう残ってないんじゃ」というツッコミで会場は爆笑。

雑誌に「地獄の料理人」の批評として、「鈴木の残虐性が際立つ」と評されたらしく、鈴木は苦笑いしてた。

和嶋も度々、残虐性のある鈴木くんとからかっていた。

表徴の帝国

イントロの拍子がやっと理解できてきたぞ。

以前のようなプログレ曲に比べたら単純なもんだ。

中盤、テンポが変わり「ひょうーちょうーのー」って歌う部分がすごいかっこよい。

こりゃあ、懐かしい1曲だ。

すごい久々に聴いたなぁ。

キャッチーなリフが、ずーっと聴いていても飽きない。

ギターソロに入ると、鈴木が何歩か下がったので、「あ、例によって長いソロを弾くな」って思ったら、やはりながーいソロ。

ただ、和嶋はお客さんがだれてないかどうか気にしながら弾いているような印象を受けた。

お客さんが退屈そうに見えたのか、中盤で突如歯で弾くソロを披露。

いつもはライブの終盤で何フレーズかを歯で弾くのだが、今回は結構長めに歯で弾いてた。

客席は当然盛り上がったよ!

古い曲だけあって、リフ展開が執拗。

今の「人間椅子」ならここで曲が終わるな、ってトコからもう一つ、エンディングにリフが飛び出すのもスゴイ。

 

MC

いつものように上着を脱いで、たすきをつける和嶋を見て、落語家みたいだと鈴木。

和嶋が「あれは枕が終わって、本編に入るって時の合図だ」。

すると鈴木が、「寒いからって上着を最後まで着ててはいけないのか」。

和嶋に「それはルール違反です」とたしなめられていた。

次にやる曲は自信がないと鈴木。

和嶋の詞が自分の考えとあまりに違っていて、自分の中に入ってこないと言っていた。

「『気がついちまった 限界なんてないと』…限界はありますよねぇ」で会場は爆笑。

この一言で「限界」が今日のMCのキーワードに。

生まれ出づる魂

MCの影響で、歌い出しのところで客が少し笑っていたが無理もあるまい。

これまたスピーディーで盛り上がる曲だねぇ。

キーも高いし、鈴木もなんだかつらそうな表情だ。

みなしごのシャッフル

疲労の色を隠せない鈴木だが、間髪入れず曲がスタート。

うわーい、懐かしい。

そしてとっても好きな曲。

雰囲気のあるソロも秀逸

バシバシとくるシャッフルビートがきいてて気持ちよいね。

 

MC

和嶋は「みなしごのシャッフル」は10年ぶりくらいにやったと言ってた。

和嶋の曲紹介、「Mendelssohnの楽曲をBlack Sabbath風にアレンジしました」。

結婚狂想曲

まさしく和嶋の紹介通り。

結婚式でよく使われるあのフレーズが、こんなにおどろおどろしくなるとは。

そのアイデアが秀逸だ。

軽快なポップ曲。

地獄変

いやぁ、会場では曲名を思い出せませんでしたよ。

ライブで聴いたことあったかなぁ?

 

MC

「奇跡のリンゴ」の話をかなり饒舌に和嶋。

隷従の叫び

次から次へとリフが繰り出される、重厚な構成の1曲。

昔からの「人間椅子」ファンも納得の出来栄えだ。

中盤のテンポチェンジ部が超カッコ良い!

太陽黒点

おお、久々にライブで聴いたなぁ。

「瘋痴狂」のツアーの時にたしか聴いた記憶が。

初期「人間椅子」っぽさ全開の、スローでどっしりした曲だ。

やはりテンポチェンジ後のザクザクとしたリフがたまらなく格好良いね。

和嶋の詞のセンスも冴え渡っていて、ある種不気味なくらいだ。

黒い太陽

最近良くプレイされているようだ。

主題のリフがシンプルながらかっこよくて印象に残る。

太陽つながりのセレクトなのかな?

アルバムの最後に収録されていただけあって、エンディング感が強い1曲だね。

この後は「太陽の没落」かと勘ぐったが、ハズレ。

 

MC

ここでノブのトークコーナー。

どこのMCだったかなぁ?

フロント二人が老眼になってきていて、遠近両用のメガネを買う予定だという話をしていた。

それを受けてノブ、「俺はすでに遠近両用のメガネを持っているぜ―!」と客を煽る。

「世界広しといえども、遠近両用で盛り上がれるのは俺だけだぜー!」と、今日のノブ、絶好調。

まだまだ盛り上がっていく「人間椅子」のライブに対して「限界があるのは俺の視力だけだぜー!」と、すごい密度の面白MC。

和嶋が「面白すぎるよ」ってたしなめるように言ってたのが印象に残った。

宇宙船弥勒号

恒例の「歌ってもいいですかー!」と煽ってからのスタート。

それ故ノブが歌う曲はいつも盛り上がる。

「赤と黒」、「蜘蛛の糸」など、ノブボーカルの曲には鉄板が多い。

この新曲もなかなかに盛り上がる1曲だ。

「ワクワクするー」っていう一節が印象的。

迷信

スラッシュっぽいリフから始まる、新作の中では最も激しい部類に入るであろう1曲。

自分の中では今回のライブの中で一番燃えた。

「おーおーおー」とか「迷信!」とか、乗りやすい歌詞が良いね。

傑作だと思う。

地獄

いよいよ終焉に近づいているなと感じさせる1曲。

あとはお約束に合わせて、強烈なカタルシスを感じるだけだぜ!

両腕を上げて大ジャンプ。

針の山

ご存知、最後辺りに必ず演奏される1曲。

鉄板で盛り上がる必須曲だ。

「Budgie」の曲に和嶋が詞をつけてるけど、若さ全開というか、すんげぇ詞だよね、今更だけど。

「犬死に猫死に無駄死に俺は死に」って、この言語感覚すごすぎる。

 

ここで本編終了。

しばらくし、アンコールに応えて3人が再び登場。

アコギを持ち、演りたかったのだが本編にはうまく入らなかったので、アンコールでと和嶋。

次曲は「リジイア」に違いない。

しかし、アコギを手に楽しくなったのか、何故か「Queen」の「Crazy Little Thing Called Love」をプレイし始める3人。

こういう自由な雰囲気も大好きだ。

序盤を軽く演奏後に鈴木、Freddieはもっとこうだと、激しくギターをかき鳴らす真似をして和嶋にダメ出し。

和嶋は「ゲイの気持ちになりきれていなかった」と反省。

リジイア

アコースティックな1曲で、人間椅子には数が少ない。

歌にはだいぶ熱がこもっていて、これが和嶋の声かと疑ったほどだ。

これも是非ライブで聴きたかったので嬉しかったよ。

地獄風景

リジイアで熱が冷めてるとこに来たので、自分の中でエンジンがかかるまで時間がかかったけど、首が痛くなるほどヘドバン!

ギターソロ後の三三七拍子で鈴木が「おねがいしまぁーす」と煽り、客席が高くジャンプ。

良い雰囲気。

 

メンバーが去り、再びアンコール。

なまはげ

おお、オーラスで演るのか、なまはげを。

でもラストに意外とあってるのかも。

ソロ直前の煽りは超超超血がたぎるねー。

やはり名曲だよ、これは。

曲のラストではフロント二人が向かい合い、相手の楽器の弦をかき鳴らすという新しい魅せ方。

感動的。

終わりに

以上でライブは終了。

最近の「人間椅子」はますますパワーがみなぎってきている。

和嶋が言うとおり第二のデビューのつもりで精力的に活動しているのだ。

「蟲」のときの歯で弾くサービスもそうなのだが、「人間椅子」がバンドとして注目されるに比例して、お客さんを楽しませたいっていう和嶋の思いが強くなってきている。

昔は朴訥としていて、淡々とプレイする、そんなイメージだったものだが。

そういう和嶋の人間としての変化は、もちろん良いことだよね。

見ていて感動を覚えるほどだもの。

いやぁ、他にも聴きたい新曲が色々あったよ、仕方がないけれど。

特に「ミス・アンドロイド」、聴きたかったなぁ。

いつか演奏してくれますように。

2014.8.25 Freakz

(追記)

これは2014年のレポートで当日券が出ている。

人気に火がつく直前くらいかな?

今では青森Quarterのライブはファンクラブ先行で売り切れるのだ。

ラストに「なまはげ」をプレイしたことに自分が驚いているので、この頃から定番化されたんだろうな。

残念ながら「ミス・アンドロイド」は私はまだ一度もライブで聴けていない。

聴けた人が羨ましいなぁ。

しかしMCの内容も詳細に書かれた良レポですね。自分で言うな。

2023.6.28 Freakz

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