良くも悪くもB級
「Destruction」はドイツのスラッシュメタルバンドで、結構な重鎮だ。
「Kreator」、「Sodom」とともに「ジャーマンスラッシュ三羽ガラス」とか言われたりする。
私もスラッシュメタルには目がないので、好きな部類に入る。
しかし「Destruction」の音楽は、良くも悪くもB級に感じてしまう。
どのアルバムをとっても、疾走感はばっちりあるし、速い曲満載だ。
初期のドラマーは下手くそだったが（それはそれで好き）、現在はメンバーチェンジを経て安定した演奏力。
最近の作品はサウンドプロダクションも向上し、どっしりとした迫力のある音質だ。
そして、なんと言っても、リフがかっこいい。
聴いてると途中で飽きてしまう
と、良い点を並べると、スラッシュメタルに必要な条件は満たしてるような気もする。
するのだが、聴いてると途中で飽きてしまうのだ。
それは何が原因かというと、構成の単調さにある。
数の少ないリフを、同じ順番で並べているだけなので、次の展開が予測できてしまうのだ。
オチの予想できてしまう漫才のようなもので、とても興ざめだ。
Big4に勝てていない部分
このようなシンプルな構成を好む人もいるのかもしれない。
しかし、だとしたらもっと短くまとめるべきだ。
「また同じコト繰り返すの？」と思ってしまう瞬間が結構ある。
この辺がB級というか、Big4に勝てていない部分なんだろうな。
ひとうひとつのリフが本当にかっこいいだけに、実にもったいない。
2009.11.6 Freakz
（追記）
ううむ、今思うと厳しすぎる意見だなあ。
Big4と比べたらそりゃ１段落ちるのは当たり前だし。
現在進行系で爆速スラッシュを続けていることが尊敬に値するよ。
最近のグロウルは似たものが多く区別がつかない。
そんな中、Schmierの独特の声はクセになる。
個性って大事だなぁって思わされるね。
2022.8.4 Freakz
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