この曲はね、お気付きの通り「Slayer」の「Chemical Warfare」のパロディなんだよ。
———-パクリじゃないの?
何言ってるんだ。
「バレたら困る」のが「パクリ」だろ?
僕はバレても一向に構わないから「パロディ」なの。
———-「Slayer」ファンが怒り出さないかな?
よーく聴けば分かるよ。
「Slayer」へのリスペクトが細かく詰め込まれていることに。
———-ドラムのことかい?
そうだね、主にドラミングにおいて、「Slayer」、特にDave Lombardoに対するオマージュがたっぷり詰め込まれているんだ。
———-オカズのぶち込み方なんてまさにだよね。
そう、ファンなら分かってくるはずさ。
———-だといいけど…
長めのイントロは「Hell Awaits」を意識したんだと思う。
あの曲も、次から次へとリフが繰り出されるだろ?
ああいう感じを目指したんだ。
———-聴き応えのあるイントロだと思うよ。
ありがとう。
で、「Slayer」らしい疾走パートへ突入する。
———-ミドルパートへのテンポチェンジの手法も面白いね。
あそこはね、上手くいったなぁと自分でも思うよ。
アルバムとして一貫して意識したことだけれど、展開が多いけど一本筋が通ったものにしたかった。
だからミドルパートでも主題のリフが姿を変えて何度も登場する。
所々に和風のメロが入る、などだね。
———-考えてなさそうに見えて考えてるんだねぇ。
表面だけ見てるとそう見えるかもね。
———-ミドルの後のソロは、長いね。
長いよね。
今回のアルバムは全体的にメタル度が薄めな気がしていて、そこをこのソロで補填したような気分かな。
疾走、速弾き、長いソロ、ブラストビート、どれもメタルを象徴するものだろ?
それをこのパートにメガ盛り詰め込んだのさ。
———-確かにこのアルバムの中で最もメタルしているパートだよね。
うん、そのまま駆け抜けて、可愛いチアガールの叫びで終わるというね。
———-…そこがサブカルというか、Freakzだよねぇ。
曲順は悩んだ。
1曲めか6曲目かどちらにしようか悩んだのさ。
———-「Hell Awaits」って言ってたし、1曲めでもいい感じだよね。
でも、どうしても「今日にすべてを捧げよう」を1曲めにしたかった。
それでレコードでいうB面の1曲めにした。
「AC/DC」の「Back in Black」も、タイトルトラックが6曲目にあって、それが妙に印象に残っていたのさ。
その影響かもね。
———-歌詞はどういう感じなの?
詞の主人公「けみ子」の戦いの相手は愚かしい政治家どもだ。
自分の懐や地位や名誉のことばかり考えていて、民衆が疫病でバタバタ死んでも策の一つもない。
そうした政治家が日本中にはびこっている。
そういう大馬鹿野郎が選挙で勝ってしまうんだから、完全に民衆の印象を操作しているよね。
情報源としてのテレビはもう終わったよ、完全に。
ネットの一択だ。
———-テレビを見ない人も増えているようだね。
もうオワコンと言っても良いんじゃないかな?
そのオワコンにしがみついてる輩がDappiのように民衆の印象を操作している。
大阪がその最たる例だよね。
山本太郎も言っていたよ、テレビ自体がもうDappiだってね。
———-Eテレには良いものがたくさんあるよ。
それは同意。
Eテレだけだね、今のところ信用できるのは。
ともかく「けみ子」の戦いは今始まったばかりだ。
そしてこれは僕自身の戦いとも重なるんだ。
でも僕は爆弾や化学兵器を用いたりはしない。
言葉が、音が、絵が僕の凶器だ。
今に見てやがれってんだ。
2022.4.12 Freakz
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