初めに
行ってまいりました、LOUD PARK12。
会場に着いたのはすでに12時半くらい。
実兄VERTICALと二人で参加したのだが、序盤はそんなに観たいのがないね、ということで前夜4時まで酒盛りをしたのである。
そんなわけでかなり遅く到着したのだが、会場の大きさにびっくり。
屋内で、3ステージで、ってのが今一つイメージできなかったんだけど、なるほど、こういうわけね。
係員にチケットを渡し、代わりにドリンクのチケットやらタイムテーブルの載った小さな紙をもらう。
これらの紙もただの紙ではなく、きっちりラミネートされたキレーなやつで、そんな小さなことでと言われるかもしれないが、期待感が高まる。
前夜の酒盛りでは、「Outrage」から観れたらいいなと話していたのだが、すでに「Outrage」の開始時間を超えている。
公式Tシャツに着替え、足早にExtreme Stageへ。
Hibria
その移動の中途で「Hibria」の「タイガーパンチ!」という声が聴こえてきて、ああ、「Hibria」のCD流してんな、となんとなく思っていたら、実際は生演奏の生音だった。
メタルバンドの演奏力なめんなよ! と一発お見舞いされた気分だった。
廊下に漏れ聞こえる音を聴いただけなんだけど、ホントうまかった。
(「Hibria」だけでなく、どのバンドもスンゲーうまいことをこの後すぐに思い知るのだが)
Outrage
Extreme Srageに到着。
すでに「Outrage」の演奏はスタートしていた。
生で観るマジックなのか、普段はそんなに趣味じゃないなと思っていた「Outrage」の音が、まずかっこいいのだ。
かっこいいじゃん「Outrage」!…と思いながらも、クロークに荷物を預けたり、ビールを買うために行列に並んだりと、してしまわなければならないことを、まずはした。
すべきことを片付けた時には、すでに「Outrage」は終了しており、駆け足で「Dragonforce」の会場へ。
Dragonforce
一日いっぱいかけて行われるフェスだけあって、足を休めながら観なければ「Slayer」までもたん! と危惧していたため、まずは2階自由席へ。
座ってのんびり観ようという魂胆である。
しかし、椅子に体を落ち着けて、1曲目「Holding On」を聴いているうちに、むずむずしてきた。
やはりステージやスピーカーから距離があるせいか、音がゴモゴモしてよく聴こえないのだ。
これでは不完全燃焼になってしまう。
意を決して1回のアリーナへ移動。
なるだけ前へ前へと突進し、そこで聴くことにする。
そしてその決断は正しいものであった。
ホント呆れ果てる。
呆れ果てるほどの速弾きが、「これでもか! これでもか!」と繰り出される様はまさに圧巻の一言。
ギターのテクニックやら小難しいことを知らない一般の客をも、ガツンとねじ伏せる力があるバンドだと思う。
ダウンタウンの漫才は、デビュー当初は「チンピラの立ち話」だと批判されたらしい。
でも見ている側にとっては、「漫才がどーとか知らねーよ、面白いんだから」という話だ。
「Dragonforce」も同じ。
メタルだとか様式美だとか、そんなこと知らなくても、聴いてて、凄くぞくぞくする。
それが全てだ。
多分、曲のバランスで言ったら、バランス悪いのかもしれないね、「Dragonforce」は。
だってソロ異常に長いもん。
でもそれが最大の魅力になってる。
ほかのバンドにはない魅力だ。
ちょっとあのパフォーマンスを見て感動しちゃったな。
「Dragonforce」をメタルだと認められない人は石頭なんじゃないかな?
1349
「Dragonforce」終了。
終わり際の「We are Dragonforce」にはグッとくるものがあったなぁ。
で、すぐにExtreme Stageへ移動。
ビールを飲み、座りながら「1349」を観るのだ。
足も休めないとね。
Cryptopsy
しばし時間がたち、Extreme Stageで「Cryptopsy」がスタート。
このバンドは最初から観たくて、なるだけ前のほうに歩を進めた。
演奏も凄まじく、Flo Mounierのプレイも圧巻であったが、それ以上に呆気にとられたことがある。
ライブの最中に、サークルピットというものができて、客がグルグル回り始めるのだ。
どういうことかというと、突如、客席に円形の空間が生まれ、現れた円形のスペースを、狂った客たちが走るのだ。
円運動を、反時計回りで(なぜ反時計回りかは知らん。でも毎回そうだった)。
しかも、円の外周にいる客たちが、グルグルと回転運動を続ける客に手を掲げて、ハイタッチの連続を楽しんでいるのだ。
回転する人も、手を出す人も、何故かみな笑顔だ。
なんなんだこの光景は、と一時不思議に思ったものだ。
しかも演奏しているのは、あの「Cryptopsy」だ。
うーむ、ありゃいろんな意味で凄かった。
Sonata Arctica
「Cryptopsy」が終了。
ここでしばしの休息。
「Sonata Arctica」を聴きながら、地べたに座って休憩。
いつしか彼らの演奏は子守唄となり、VERTICALと二人して船を漕いでいた。
In Flames
そのまま「In Flames」がスタート。
座ったまま2曲ほど聴いて、Extreme Stageへ移動。
そのまま「In Flames」を聴きながら休んでいても良かったのだが、そろそろビールが飲みたい。
「In Flames」と「Dir En Grey」が同時にプレイしているこの時間帯はオフィシャルバーも空いているだろうと考えてのことだ。
そして予想通り、ビール売り場の前に行列はなく、あっさり飲み物を買えた。
そのビールを座って飲みながら、次なる「Children Of Bodom」を待つ。
Children Of Bodom
人波の間隙を縫うように進み、まずまず前の方の位置をゲット。
そして「Children Of bodom」がスタート。
しょっぱなにまず「Warheart」。
3曲めに「Silent Night , Bodom Night」。
私は2ndアルバム「Hatebreeder」がとにかく好きで、この2発にテンションもMAXだ。
畳み掛けるように「Shovel Knockout」。
新譜の中で一番のお気に入りの1曲で、小刻みに早いリフが超かっこいい。
他の客も最高潮に盛り上がったようで、ここで例のサークルピットが誕生。
唾を吐き、ギターを垂直に立てて弾くAlexiは死ぬほどカッコよかった。
AlexiはJanneとハモる時に、Janneの隣まで移動して弾く時が多い。
自分の位置からはそれがスピーカーの死角に入ってしまい、それが失敗だった。
今後は左の方に陣取らねばなるまい。
「Downfall」のプレイが終わった時点で時計を確認し、「Slayer」のステージへ移動。
「Children Of Bodom」はもう1曲「Are You Ded Yet?」をプレイし始めたのだが、「Slayer」には変えられない。
背中で聴きながら移動。
ステージに到着し、まもなく「Slayer」のライヴが始まった。
2012.10.30 Freakz
(追記)
LOUD PARK12は3ステージ制だったのだ。
レポを読んでると、演奏途中で移動したりと忙しない印象を受けるが、私にはそれが楽しかった。
どういう動きでどのバンドを観るか、フェス当日まで悩むのも楽しかった。
2023年限定復活のLOUD PARKは幕張メッセだから、多分2ステージだろう。
しかしフェスの途中から行くなんて、我ながらもったいない。
いかんせんフェスというものに初めて参加したものだから、勝手が分からなかったのだ。
そう、だからサークルピットを見たのも初めてなわけ。
だからなんだか説明しちゃってますね。
ああ、この頃はAlexi Laihoもまだ元気だったんだなぁ。
とにかく、2023年のLOUD PARKには絶対参加する。
メンツを見てから決めるとか言ってると、結局お客さんが入らなくて、結果立ち行かなくなったではないか。
行けば楽しいのがフェス。
初めてのバンドを好きになるのもフェス。
よし、もう今からホテル取るからな!
2022.12.5 Freakz
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