「見晴らしが良いけど闇」っていう感じかな
———-この曲はアルバムのエンディングだよね。
そう、アルバムの最後に配置した曲だよ。
曲の雰囲気は、そうだね、暗いよね(笑)。
———-ライナーを書いてくれたYOSHIFUMIは「見晴らしの良い」と表現してくれてたけどね。
人によってはそう感じるかもしれない。
僕にとっては、「見晴らしが良いけど闇」っていう感じかな。
60年代の終りのオルガンロックとか、サイケロックとか、そのへんの味を出したかったんだ。
———-確かに大胆にオルガンが入っているね。
オルガンがうるさいと家族にはダメ出しされたけど、僕にはこのくらい過剰でいい、いや、足りないくらいだ。
どんどん展開していくけど、でも一本筋が通っている
ちょうど「Iron Butterfly」にハマってた時期だったから、その影響を受けたのかもね。
———-展開もとても複雑だよね。
うん、どんどん展開していくけど、でも一本筋が通っている、その妙味を味わってほしいな。
ただ複雑にしてあるだけじゃないことに気がつくはずだよ。
正しくても間違っていても、戦争はあってはならない
———-歌詞はどんなものになった?
詞はね、世の中の憎らしい連中、愚かしい連中に対する警告だよ。
今でいうとプーチンだね。
この曲を作った時期だとトランプとか、安倍晋三とか。
他にもどうしようもない残酷な悪党ども。
厚顔無恥な差別主義者たち。
そういう人たちへの警告だよ。
人間椅子に「世界に花束を」(「真夏の夜の夢」収録)って反戦歌があるよね。
———-ポエトリーリーディングだよね。
そう、その曲だ。
今聴くとこの曲は一層心に響くね。
バタフライ効果によって、プーチンのような為政者は、地獄に落ちるに違いないよ。
そういう平和への願いを込めたと同時に、ある種の諦観もにじみ出ているね。
これは、そうだな、僕がネクラだからだろう(笑)。
———-たしかに君はいつもうじうじしているね。
それが僕だから認めてくれ(笑)。
でもさ、先日亡くなった西村京太郎先生の言葉の通りさ。
「正しくても間違っていても、戦争はあってはならない」。
そう、あってはならないんだ。
ウクライナとロシアの民に幸多からんことを!
2022.3.10 Freakz