ライブレポート LOUD PARK17(1日目) 2017.10.14 さいたまスーパーアリーナ

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初めに

はいはいはい、行って参りましたLOUD PARK17。

これで6年連続観に行っている。

年に一度のご褒美というか、もはや人生の一部というか。

もはやラウパなしの人生なんて考えられない。

だって楽しいんだもの。

一日目、10月14日。

珍しく早めに起き、会場前の行列に並ぶ。

オープニングアクトの「Aldious」が観たくてねえ。

早起きの甲斐あって、「Aldious」スタート前にULTIMATE STAGEに到着。

Aldious

Utopia

アルバム1曲めのゴキゲンなナンバー。

スピーディーでポップで、「Aldious」が一皮むけたことを象徴する1曲だ。

ポップになりすぎと批判する向きもあるかもしれないが、これだけのパワフルな曲を前にはそんな批判は野暮。

演奏力は発展途上だが愛嬌でカバー。

Luft

初期特有のスラッシーな楽曲がラウパに映える映える。

普段のワンマンよりYoshiのアクションがでかいのが嬉しい。

Tokiはいつもでかいからそのまんまだけれど。

Imagination

おー、ここでコレをもってくるか!

自分はライブでは初めて聴いたよ。

Re:Noは少し疲れが溜まっているか、それとも朝が苦手なのか、少し元気がない。

しかしコーラスの「イマージネイション♪」の可愛さでカバー。

特にSawaの愛くるしさといったら。

Dominator

オープニングアクトだし、4曲で終わりかあ、と思いながら聴いたよ。

圧倒的名曲。

演奏は上手くない(何度も言いすぎか)、けれど一生懸命メタルをプレイする彼女たちの姿はやはり観るものの胸を打つのだ。

特に今年のラウパの最初だけあって、あー、今年もここに来られたかと、何となく感慨深くなってウルッとなったりもしたものである。

夜桜

おー、もう一曲あったか!

ラスト付近に演る鉄板曲。

Re:NoとTokiはまんず(津軽弁)仲がいい。

観ていて微笑ましいというか何というか。

最後にTokiが投げた特大ピック、自分の左隣にいた人がゲット。

くそー、あと少しだったな!

そんなにファンでないなら譲ってくれませんか、なんて思わず言いそうになったよ。

 

さて、「Aldious」が終わり、ごはんを食べに売店へ。

朝食を食べないで来たのだ。

同じく腹をすかせたお客さんが、廊下でご飯を食べているようだ。

最初に選んだのはマグロカツカレー。

うむ、まずくはない…のだが、1300円て。

再びULTIMATE STAGEに移動し、「Beyond the Black」に備える。

Beyond the Black

いやはや、これはすごい。

何がって、Jennifer Habenがだ。

歌唱力、立ち居振る舞い、そしてあの美貌。

「モノが違う」という表現は今まで余り好んで使ってこなかったが、これは「モノが違う」と言わざるをえない。

日本語でMCしてくれたり、キーボード弾き語りの際にセッティングしてくれたスタッフに「It’s Perfect」とか。

すべてを総合して、この人は「モノが違う」。

「努力では越えられない壁を見せてやろう」はベジータの言葉だったか、それを思い出した。

Jennifer以外も良かった。

グロウルで掛け合いするギターの人とか。

好きな「Lost in Forever」が聴けて嬉しかった。

「Beautiful Lies」も良かった。

いやー、すごかった!

 

さて、休憩を挟まずBIG ROCK STAGEへ。

「L.A.Guns」を観るのだ。

L.A.Guns

だいぶ後から参加が発表されたから予習できなかったんだけれど、Youtubeで見た「Speed」がいたく耳に残ってねぇ。

あー、このPV死ぬほど好き。

なんというのか、カッコつけてるのかつけてないのか、ダサかっこいいというのか。

こういうのを愛すべきバンドというのかな。

「Speed」サイコーに盛り上がった!

 

「Anthem」の間にソーキそばを食べ、物販へ。

くそー、欲しいシャツが根こそぎ売り切れではないか。

欲しかったのは二つ。

「Meshuggah」の白いTシャツは、普段使いできそうなオシャレさ。

後は攻めに攻めた「Brujeria」のトランプのシャツ。

どっちも売り切れかーい!

決めた、来年は早起きしてまずシャツ買う。

BIG ROCK STAGE前へ移動し、「Brujeria」に備える。

Brujeria

いやー、「Brujeria」すごかったよ。

超絶なブラストビートが心地よい。

あふれるパンク精神というか、何というか。

「ファック・ドナルド・ト◯ンプ」のコールアンドレスポンスなんか凄まじかった。

あと、微妙に滑稽な振り付けがあんのね。

恰幅のいいヴォーカルの人二人が、だるそうに踊るのが観てて楽しかった。

マリファナを妙に推すし、コレ大丈夫なのか、と観てて不安になるほど。

強烈な爪痕を残したと思うよ。

Winger

「Winger」はビール休憩。

「Opeth」に備える。

Opeth

「Opeth」は予想通り、実に難解な楽曲。

勉強不足だったかなぁ。

孤高さは感じ取れた。

Overkill

続いて「Overkill」は夕食タイム。

「Opeth」終わりで、新作の「Mean, Green, Killing Machine」が聴こえてくる。

まるで「Metallica」のようなリフ構成がたまらない。

聴きたかったが、メシ食わんと体もたん。

Yoshiは観たのかなぁ?

Alice Cooper

休憩をはさみ、BIG ROCK STAGEにて「Alice Cooper」スタート!

いやー、Aliceが私の中で今年のMVPでした。

あ、「Slayer」は別格だから除いてだけれどね。

セットリストは名曲目白押し。

新作からは一切プレイされず(「Paranormal」は聴きたかったのだが…)。

大好きな「Poison」や

「Eighteen」が聴けて嬉しかった。

そして、超絶好きなプログレ曲「Halo of Flies」が聴けて悶絶。

何より素晴らしかったのが演出だ。

すべてのメンバーをAliceが指揮で動かしてるかのような、奇妙な演出がたまらない。

消えるフランケンシュタイン、大男の登場、断頭台、巨大風船、人形を持って歌う、後ろに設置してある大きな箱から色んなものが、などなど枚挙に暇無し。

これはきっとAliceが長年作り上げてきた演出の集大成なのではないか。

そもそも自分はこういう演出に重きをおいたステージが好きだ。

幼少時から米米CLUBが好きだし、以前「Sabaton」を絶賛したのも演出が良かったことが大きい。

「Slayer」のライブDVDで最後に血の雨が降ってくるところなんか、涙が出るほど好きだ。

演奏だけじゃダメだものね。

「Scorpions」然り、「Michael Schenker」然り、高齢にも関わらず相変わらずのパフォーマンスを見せる人が多くて嬉しいな。

やはりそれ相応の説得力を携えてくるのだからスゴイ!

高齢者ばかり出すなという批判は全くもって皮相的。

というわけで「Alice Cooper」終了。

「Slayer」に備えてそのままBIG ROCK STAGEに残る。

一昨年入場規制がかかってえらい目にあったからね。

Emperor

反対側から眺めるは「Emperor」の2ndアルバム再現。

凄まじい迫力。

Ihsahnのシャウトは鬼気迫るなぁ。

演奏も上手くて、逆に自分はスタジオ盤のように少しドタバタする感じが好きだな。

Slayer

そしていよいよ「Slayer」の登場である。

みんな大好き「Slayer」。

全曲レビューいくぜ!

Repentless

新作のタイトルトラックからまずは。

Hannemanを思ってKerryが書いた1曲。

これ以上なく「Slayer」らしい曲で大迫力。

一昨年よりドラムの音に抜けがあって良い音。

これならMr. Lombardoでなくとものれる!

The Antichrist

一緒に行った実兄VERTICALが是非聴きたいと言っていた1曲で、彼の嬉しそうな横顔を最後にはぐれてしまった(いつものことだが)。

ファンだからかもしれないが、これほどのカッコイイリフが他にあるだろうか。

スピード感はライブ盤「Live Undead」には敵わないが、それでも良いもんは良い!

「Scream!」の高音シャウトは昔ほどではないが、なかなかのものだった。

Diciple

後期の中でレギュラーに残った名曲。

終始疾走するわけではないが、その執拗な構成が良く出来ていて、聴いていて飽きない。

徐々に気分が高揚してくる感じ。

全力で「ガーデイツァッソー!」と叫ぶ。

Postmortem

絶対的名作「Reign in Blood」から一発。

アルバムの中では唯一のミドル曲なのに、だからこそなのかその存在感たるや。

まぁ、最後は気が狂ったように疾走するのだけれど。

「頭おかしなったんか?」と言いたくなるような最後の展開にはいつもながら脱帽。

完璧な構成。

サークルピットもいよいよ巨大化、突っ込みたくてウズウズしてくる。

Hate Worldwide

これまた名曲。

最近の曲の中で、最も「Reign in Blood」のテイストに近い曲だと思う。

やはり、Lombardoの貢献度は「Slayer」にとって大きい、大きすぎる。

「Dead Cross」もいいけれど、また「Slayer」で叩いてよぅ。

War Ensemble

Tomが「Are you ready!」と煽ったらこの曲だ。

自分も年を取って昔ほどヘドバンがもたない。

Kerryと同じくゆっくりヘドバンすることにする。

それでも超絶筋肉痛になったけれど。

When The Stillness Comes

新作からスローでムーディーな1曲。

こういうリフなんかまさに「Slayer」だよなあ。

でも私を含め、昔からのファンには受けなさそう。

でも新作から演ってくれるのは嬉しい。

You Against You

というわけで新作からもう1曲。

この曲だったっけ?

一瞬音が途切れるハプニングが発生。

すぐに戻って何事もなくプレイ続行されて良かった。

実に「Slayer」らしい疾走曲。

Mandatory Suicide

レギュラーのミドル曲。

名曲で、何度もライブで聴いている。

というか恐らく自分が観たすべてのライブで。

Fight Till Death

待ってましたレア曲!

デビューアルバム「Show No Mercy」からの初期衝動丸出しの疾走曲。

ムハハハハ(閣下風に)、新参のファンはわかるまい。

いわゆる「Slayer」らしい知的なリフや展開はないんだけれど、その分アツい!

VERTICALは「Final Command」が聴きたいと言っていたが、私も猛烈に聴いてみたいが、そりゃあ無理な相談かと。

Dead Skin Mask

これまた有名なミドル曲で名曲で毎回聴いている。

タイトルコール、Skinから言えば良いのか、Maskだけ言えば良いのか迷う。

Born of Fire

最近良く演奏されてるかな?

大好きな疾走曲だ。

「Hallowed Point」も聴きたかったけど叶わず。

この時代の「Slayer」の楽曲は神がかってカッコイイ。

スラッシュメタルをプレイする若いバンドも出てきた昨今だけれど、これまんま「Slayer」じゃん、というフォロワーが一つもない気がする。

まねしたくてもできないのか、恐れ多くてまねできないのか。

いずれにせよ「Slayer」が偉大だということになるだろう。

Cast The First Stone

新作から今回は多くプレイするね。

そんなに印象に残らず。

結構聴き込んだのに、私の感性は摩耗してしまったのか。

Bloodline

ミドルで人気曲。

最近のファンはこういうのがお好みなのかしら。

イントロでPaulがミス。

TomがKerryの方を見て苦笑い。

それでもすぐに演奏にすんなり戻ってたのがスゴイ。

さすが百戦錬磨。

同期音源を使ってないバンドは強い。

Seasons in Abyss

メロディアスな名曲で毎回聴いている有名曲。

Hell Awaits

やっぱこの曲好き。

2ndアルバムのタイトルトラック。

アルバム通して100以上のリフが使われている「Slayer」史上最も複雑なアルバム。

徐々に盛り上がって爆発するさまは、ホントにメタルのお手本。

爪の垢を煎じて色んなバンドに飲ませたい。

あー、初めて聴いた中学生の頃を思い出す。

South of Heaven

おー冒頭のリフでシンガロングが発生。

こりゃ初めての経験、そして楽しい。

コレ毎回やろう!

Rainning Blood

名曲×1024。

曲の素晴らしさはもとより、プレイも良かった。

ここで私もサークルに突入。

広大な8の字を描くサークルを闊歩、いや、疾駆だ。

前から思ってたことだけれど、アルバムのタイトルが「Reign in Blood」でラスト曲が「Rainning Blood」。

このあたりの知的なセンスが神がかっていると思いませんか皆さん。

Chemical Warfare

当時の史上最速を謳われた曲。

名曲。

サークルで駆け回る人たちは、疾走パートで走り、ミドルパートで歩く。

しかしこの曲、疾走パートが異常に長いのだ。

サークルを走る人たちがだんだん疲れてきてスピードが落ちていくのが面白かった。

「Slayer」の勝ちー。

Angel of Death

思えば20曲も演ってくれたのね、大満足。

ソロ部で私も再びサークルに突入。

勢い余ったのか、前で転んだ人につまづいて私も転倒。

転んだ私につまづいてうしろの人も転倒、という連鎖反応が。

将棋倒しになってしばらく起きられなかったよ。

盛り上がってた皆さんすいませんでした。

でもこれが将棋倒しの怖さかとも思った。

だって、起きたくても起きられないんだもの。

踏んづけた人ごめんなさい。

終わりに

つーわけで、やはり「Slayer」は楽しい、楽しすぎる。

やはり私の中で別格、疲れてるはずの体が自然と動いちまう。

思えば過去6回観たラウパで3回「Slayer」が出てる。

すんごい出席率だよこりゃ。

でも、毎度毎度ブッキングする意味もわかる。

私みたいに毎度ながら狂喜するお客さんが多いのだな。

何なら来年また「Slayer」来てもいいぞ(批判されそうだが)。

続く

2017.10.18 Freakz

(追記)

残念ながらこの年のLOUD PARKを最後に、しばらく開催が見送られることとなる。

儲けが出ていれば無くなるはずがないので、つまりそういうことなのだろう。

自分が好きで、享受してるものに対価を支払うのは当然のことなのだけれど、その当たり前のことが曖昧になっている人が多い。

Youtubeで無料で音楽は聴ける、ゲームアプリも無料でできる、そういう時代だから仕方のないことかもしれないけれど、クリエイター側は死活問題だよ。

「ライブに来てくれ、Tシャツを買ってくれ、金が欲しいんじゃない、続けていくために必要なんだ」とSkindreadのBenji Webbeが訴えていたことが思い出される。

今年のLOUD PARKは大丈夫だと信じたい。

自分も含めてだけど、5年間お預けを食らって、お灸をすえられたはずだから。

2023.1.26 Freakz

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