３人目のメンバーとして違和感なく溶け込んだ
「人間椅子」のドラマーがナカジマノブに変わって久しい。
スタジオアルバムもすでに５作を数える。
メンバーチェンジ当時は物足りなさを感じていたが次第に馴染み、前任者にはなかった魅力までをも感じるようになってきた、という話は以前書いた。
完全に３人目のメンバーとして違和感なく溶け込んだ感がある。
未だに感じることがひとつだけ
しかし、ナカジマノブを好きになってしまった私だが、マスヒロがやはり優っているな、悔しい、と未だに感じることがひとつだけある。
それはスラッシュ曲である。
「人間椅子」にはポツポツとスラッシュ曲がある。
鈴木作が多いが、和嶋作にも結構ある。
「ダイナマイト」、「エキサイト」、「サバス・スラッシュ・サバス」、「地獄風景」などなど…。
これらは「人間椅子」の本分とは異なるものであるけれど、ライブでガツンと盛り上がるために不可欠な、とっても重要な曲たちなのだ。
このスラッシュ曲での、プレイの差が、あなすさまじ。
思わず古語が出るほどに差がある。
極めてスラッシュメタル的な差
ナカジマノブがヘタなわけではない。
むしろ上手い。
マスヒロがすごすぎるのだ。
主に手数やツーバスの連打など、極めてスラッシュメタル的な差が出ているのだ。
ノブは「地獄風景」のツーバスを少なくしてプレイしているし、「エキサイト」を演奏しているのを見たことがない（あるのかなあ？）。
マスヒロ時代に渋谷で観た時の「エキサイト」は凄まじかった。
あのドラミングをライブでも再現できるんだと、感動した記憶がある。
これはナカジマノブに苦言を呈しているわけではない。
マスヒロにない魅力をたくさん持っているのもまた事実。
ただ、もともとスラッシュメタルが好きな私が勝手に、少し寂しくなっているだけだ。
2011.10.22 Freakz
（追記）
ノブが「エキサイト」をライヴで叩いたらしい。
私が見たわけではないけども。
和嶋と鈴木はノブのアレンジで良いよと言ってくれたらしいが、
ノブは意地でもマスヒロをコピーすると言って引かなかったそうだ。
うーむ、格好いいな、ノブ。
2011.11.16 Freakz
（追記）
上記の記事は私が11年前に書いたもの。
今見るとイヤな表現かな、と思う点もあるが、追記もすることだし、あえてそのまま掲載した。
繰り返しになるが、ノブとマスヒロ、どちらにも魅力があるのだ。
どちらが優れているという話はすべきではない。
丸納豆とひきわり納豆のどちらが優れているか、そんな問いかけと同じくらい無意義なことだ。
絶賛「闇に蠢く」ツアー進行中であるが、青森公演ではプレイされなかったスラッシュ曲がある。
私の大大大好きな曲だ。
うーん、聴きたかった。
2022.9.16 Freakz
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