それでも欲しいというファン心理
いわゆる海賊盤というやつで、公式な許可なしに勝手に売買されているライブアルバム等がこれにあたる。
コアなファンはブートレッグも含めてコレクションの対象としていることも多い。
ブートレッグは音質が劣悪なことが多く、演奏がはっきりと聴き取れないことも少なくない。
会場に録音機器を持ち込んで録っているだけのものが多いからだ。
低品質なものが多いのだが、それでも欲しいというファン心理も理解できる。
ライブの雰囲気を味わう物
例えばSlayerがReign In Bloodを発表した頃のライブアルバムは公式には存在しない。
若々しくぎらついていた頃の彼らのライヴを聴いてみたい!・・・と、こういうわけだ。
というわけで、どちらかというと、ブートレッグは音楽を聴くためのものではなく、ライブの雰囲気を味わう物と形容したほうが正確だ。
そこに音質がどうだという批判は野暮だろう。
そのバンドの曲はすべて公式音源で持っていて、音が潰れて聴こえない部分は頭の中で補完しながら聴く、というのがブートレッグの正しい楽しみ方。
脳内で補完しながら楽しむしかない
カーステレオとかライブ会場でも同様のことをやってるはずだ。
車内は走行音で、会場はそのあまりの音圧で、各パートともはっきりとは聴き取れない。
聴き取れない部分は、脳内で補完しながら楽しむしかないのだ。
その証拠に、車や会場で初めての曲を聴いても、魅力をつかめないまま終わることが多い。
最後に、ブートレッグというものは、アーティストに不利益を与えるので、良くないものとされている。
そのことは覚えておきましょう。
2010.12.26 Freakz
(追記)
昔はレコード店で普通にブートレッグが売られていたものだ。
今考えるとすごい時代だなぁ。
現在はYoutubeで貴重な動画がいくらでも観られるようになった。
これではブートレッグの出番はあるまい。
でもね、なんというか、ロマンみたいなものがあったんだよな、あの頃のブートレッグはさ。
2022.11.18 Freakz
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