ライブレポート 人間椅子 2022.9.4 青森Quarter

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※セットリストが表示されます。見たくない人はスクロールしないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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初めに

さて、行ってまいりました、「人間椅子」の秋ツアー「闇に蠢く」初日。

青森Quarterの前はすでにファンでいっぱいだ。

今回のツアーシャツがとってもかっこいいので、まずは物販にて購入。

程なく開場時間となり入場。

ビールを手に前の方へ。

最前から6列目、ギター和嶋慎治のいる右側寄り。

私の前にいるお客さんは背が小さめで良くステージが見える。

ベスポジ、ゲットだぜ!

時間通りに暗転。

期待が高まる。

新青年まえがき

登場SEは最近はこの曲。

此岸御詠歌もいいが、新青年まえがきはよりコンパクトでいい感じ。

鉄格子黙示録

冒頭のベースがなった途端に僕は鳥肌が立ちましたよ。

詳しくはYoutubeを観てほしいのだけれど、僕のセトリ予想、一曲目を「鉄格子黙示録」にしてあったのだ。

しかも途中で終わらない完全版。

これ的中させたの、すごくない?

自画自賛はこれくらいにして、かなり久しぶりに聴けて嬉しかったなぁ。

和嶋が17歳のときに作った曲だそうで、リフ、展開、歌詞、全てが尖っている。

最高の幕開けじゃないか。

侵略者

インベーダー。

これまた久しぶりに聴いたな、いつ以来だろう?

アルバム「見知らぬ世界」からの一曲。

時々登場する、人間椅子の宇宙シリーズの内の一つ。

疾走感のあるノリの良い曲で、会場も盛り上がる。

表徴の帝国

難しい曲をまず演る、と宣言して始まったのがこちら。

やはりクリックを使わないバンド、アイコンタクトを取りながらの演奏。

拍子も変わるしブレイクもたくさん入るし、3人が意思疎通しながらの演奏は見ごたえがあった。

クリックが悪とは言わないが、クリックなしの生々しい躍動感があるのは確か。

黄金の夜明け

ワオ!(伊藤政則風に)

これはホントに初めてライブで聴いたと思う。

3枚目のアルバム「黄金の夜明け」のタイトルトラック。

名曲ぞろいのこのアルバムから何を演るのか、色んな案を考えたけれども、さすがにこれは予想外。

静寂パートのある楽曲も久しぶりに聴けて嬉しい。

胡蝶蘭

これもしばらく聴いてない、レア曲ばかりじゃないか。

この曲もメンバーのアイコンタクトが目立つ。

まるで会話するように演奏できたと、ドラマーのナカジマノブが回顧していた通り。

クリックがないものだから、和嶋がアルペジオを弾きながら歌っている時とかは、ベーシストの鈴木研一が和嶋のピックを見ていた。

うーん、緊張感のあるライブだ。

あと、何度かブログで言っている気がするけど、この曲のソロは名ソロ。

蝶がひらひらと舞う様を表したと和嶋が言っていたけれど、ちゃんと蝶が頭の中に浮かんでくるからスゴイ。

「蝶が飛ぶ様子」みたく、音じゃないものを音で表現するってとっても難しい。

自分も音楽やってるから分かる。

その点、和嶋は天才的だと思う。

胡蝶蘭のソロはその好例。

他に思いつくものと言えば、「雪女」中間部の雪が積もる様子。

「泥の雨」の土砂降りと小雨の対比、などなど。

曲の後、鈴木が、こうして久しぶりに演ってみると、演らなくなった理由がわかるね、と言っていた。

でもまた演ってほしいな。

莫迦酔狂ひ

6枚目のアルバム「無限の住人」から、酒の歌。

和嶋がしゃっくりをしながらリフを弾く。

初期特有の執拗な曲展開がたまらなく好き。

最近は意外とあっさりまとめるからね。

和嶋は、ツアーが終わった後に飲むお酒が今から楽しみだと言っていた。

ED75

むむ、これも初めて聴いたような気がする。

7枚目のアルバム「頽廃芸術展」からの一曲。

中間部のねぷた囃子を用いたメロディのパートが秀逸。

多分和嶋も好きなんだろう、口ずさみながらギターを弾いていたもの。

終わり方はアルバムとは違って、潔く終わる感じ。

ノブがシンバルを手で止める繊細ぶり。

ダンウィッチの怪

同じく「頽廃芸術展」からラヴクラフトが主題の一曲。

これもまた変拍子で、かつ展開が複雑な一曲。

最近はプログレ曲が少なくなってきているから、今回のツアーはその反動か?

もちろん、聴いているこちらは大変に嬉しい。

ツアー初日ということもあり、いつものリラックスした人間椅子のライブと違って、空気が張り詰めたような緊張感があった。

これもなかなか観られないことで、貴重な経験だ。

ツアー直前、ノブがツイッターで何度も個人練をした旨をつぶやいていたが、その答えが曲のセトリというわけだ。

黒い太陽

8枚目のアルバム「二十世紀葬送曲」からのラストナンバー。主題のリフがモダンで(彼らにしては)、他曲と比べて一段とヘヴィな演奏が、お腹にズシンと来る。

この曲からお客さんのうねりが大きくなってきた気がする。

無情のスキャット

やはりセトリに残りましたか、名曲。

今回のセトリで唯一、新しめの曲かな。

長尺で作り込まれた展開に、心を抉るような和嶋の直情。

やはり何度聴いても良い。

蜘蛛の糸

ノブコーナーはこれでした!

最近は演ってなかったものね、大好きな曲だ。

主題のリフが気持ちをなぜだか高揚させてくれるし、ノブのシャウトが高音で気持ちいい。

エンディングのスラッシュパートで猛烈にヘドバンしたために、この原稿を書いてる今も首が痛い。

ねぷたのもんどりこ

ここからエンディングに向けて突入だ。

引火性液体には「発火点」というものがあって、その液体が点火源なしに自然に発火する温度のこと。

灯油の発火点は260℃。

ガソリンの発火点は300℃。

なんだか関係ない話を書いてしまったが、今回の青森公演は、この「ねぷたのもんどりこ」のイントロ部が「発火点」だった。

お客さんが一斉に飛び跳ね始めるあの瞬間はまさに、会場に火がついたかのようだった。

「Live」という単語が単独でコンサート自体を指すのは日本語独特のこと。(Live Showとかは言う)

要は「生(なま)の」という意味なのだが、「Live」には「生きる」という意味もある。

その瞬間、間違いなく私は生を実感していた。

幽霊列車

これは演ると思ったよ!

何度も聴いている名曲だけれど、終盤に聴くのは初めてな気がする。

終盤、列車が暴走するが如くヒートアップしていく様はまさに圧巻。

針の山

盛り上がったところでいつものエンディングへ。

これがないと締まりませんやねぇ。

鈴木の声はよく出ている。

とにかくレア曲を仕掛けてくるライブだが、やはり本編ラストはコレしかない。

水戸黄門のラストが毎回同じことに腹を立てる人がいないのと同じことだ。

大いに盛り上がって、本編は終了。

猟奇が街にやって来る

アンコールまでレア曲だよ。

コレも久しぶりに聴いたなぁ。

以前この曲がセトリに入ったツアーのときに、鈴木は肩を痛めたそうだ。

腕を振り上げる部分が多いからね。

だから「二度とこの曲で腕はあげない」と宣言してのスタートだったが、胸のあたりまではきちんとあげてくれていた。

それもガッツポーズみたいでカッコいい気がする。

地獄

地獄シリーズの元祖、になるのかな?

定番の人気曲。

この曲の静寂パートも好き。

どう数えればぴったり合うのか今でも良く分からなかったりする。

どっとはらい

シメはこの一曲。

コレも予想的中。

何度となく最後に演奏されてきたであろうこの曲が、レア曲の嵐の最後にどっしり控えることで、バランスを保っている気がした。

ああ、この曲も中間部に執拗なプログレパートが。

今回のツアーの隠しテーマはプログレかもしれない。

終わりに

長尺の曲が多かったのに、楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものだ。

いわゆる、守りに入らず「攻めた」セトリを組んだ「人間椅子」に拍手。

これだから「人間椅子」はやめられない。

私がYoutubeで予想したセトリは、17曲中6曲的中。

順番は除くけどね。

6/17という数字は、大したことないように思えるけれど、我ながら良いポイントを付いたと思うよ。

初めと終わりの曲が的中したこと。

旧作から多くプレイされるんじゃないかと予想したこと。

静寂パートのある曲がプレイされるんじゃないかと予想したこと。

私の兄Verticalは3曲的中だから、今回はダブルスコアで弟Freakzの勝利に終わりました。

さて、人間椅子のニューアルバム、果たしてどのような方向性で来るのか、今から楽しみである。

2022.9.6 Freakz

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