Kaiがヴォーカルを兼任することを決めた直後は、そんなに不安定ではなかった
Kai Hansenのヴォーカルの魅力は、音程を巧みに取ることではなく、強烈なシャウトで聴き手のテンションを引き上げてくれることだと、以前述べた。
つまり、音程はあまり上手に取れてないなぁと感じていたのもまた事実なのだ。
しかし、「Gamma Ray」からRalf Scheepersが脱退し、Kaiがヴォーカルを兼任することを決めた直後は、そんなに不安定ではなかった気がする。
アルバム「Land Of The Free」ではなかなか朗々と通る歌声を披露しているし、不安定感も少ない。
ライヴアルバム「Alive’95」でも(オーバーダビングはしているものの)十分に聞けるクオリティだと思う。
Kai自身は苦悩しつつも歌い続けているのか
やはり「Land Of The Free」の次の「Somewhere Out In Space」から急に声質が不安定になってしまったのだ。
私がこのアルバムをあまり好きになれないことの遠因かもしれない。
人は年齢を重ねるにつれ、自分の思い通りの声が出なくなることが多くある。
Kai自身は苦悩しつつも歌い続けているのか、それとも出来に満足しているから後任を探さないのか。
いずれにせよ、私の好きなKaiの声が返ってくることを切に願う。
2011.4.24 Freakz
(追記)
現在、「Gamma Ray」には新たにヴォーカリストFrank Beckが2015年に加入して、二人で歌っているとのこと。
やはり高音が出なくなって辛かったのかもしれない。
皮肉なことに、2014年発売のアルバム「Empire of the Undead」の出来が恐ろしく良いのだ。
次のアルバムは二人で歌うんだろうか?
そしてまた、Kai HansenとMichael Kiskeが「Helloween」と合体し、これまた最高のアルバムをリリースしている。
もちろん、Kaiの声も聴くことができる。
まだまだいけるぜ、Kai Hansen!
2022.3.18 Freakz
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