初めに
はい、別記事で「Slayer」。
とにかく今年のLOUD PARKは人が多い。
前方エリアに入場規制が敷かれることもザラだ(突破されていたが…)。
長い行列を辛抱強く待ち、なんとか前方エリアに突っ込む。
人人人の圧迫感。
これ、ライブ始まったら潰されるんじゃないか?
Repentless
予想通り、ニューアルバム「Repentless」の冒頭タイトルトラックからのスタート。
突如展開するサークルピットに巻き込まれ、アリーナは戦場のように。
新作の中で最も印象に残った曲。
Kerryが、Jeffが作りそうな曲を作ったというだけあって、パンキッシュで格好良いリフだ。
Daveが叩けばもっと速く感じただろうに、残念だ。
Postmortem
サークルピットで暴れ、ヘドバンで頭を振り、すでに体力消耗。
だからこの曲のイントロが始まった時、少しホッとした。
少なくとも前半は休息できるからね。
後半高速パートも、やはりPaulのドラムは遅く感じる。
また戻ってくれ、Mr.Lombard。
Hate Worldwide
近作の中で唯一レパートリーに残った感があるねぇ。
実際格好良いリフの曲だと思う。
実に扇情的だ。
やっぱドラムは(以下略)。
Disciple
うん、この曲は違和感なし。
というかこの曲に限ってはPaulのほうが上手く聴こえるな。
そうだよ、せっかくPaulが叩くのだから、「Dittohead」とか「Mind Control」とか「Bitter Peace」とか、聴きたい曲が色々あったのだけれど、演ってくれなかったなあ、残念。
まあなんにせよ「Desciple」、ミドルテンポ多めだけど(Slayerにしてはだけど)、格好良いリフと、展開の秀逸さで飽きない。
「Are You Ready!」と客を煽るTom。
客のレスポンスがだんだん良くなっていくのが楽しくなってきたのか、どんどんでかい声で叫んではニコニコ。
Tom、幸せそうだ。
War Ensemble
というわけでこの曲。
タイトルコールで客から悲鳴が上がるほどの超名曲。
相変わらず「Slayer」は映像的記憶があまり残らない。
暴れてるかヘドバンしてるかだからだ。
しかし、私も年をとり、疲れやすくなったものだ、と実感させてもらったよ。
ヘドバンが最後までもたんのだ。
When The Stillness Comes
「Slayer」が伝統的に作っている、ミドルテンポでムーディなタイプの曲。
新作からだ。
聴きこみが足りず、まだ魅力については把握できていないが、とにかくヘドバンを休めるのが嬉しかった。
首取れそうだもの。
Improde
次曲も新作より。
人気があるのか、彼ら自身がお気に入りなのか、よくライブで演奏されているようだ。
アルバムを聴いた時点では、私はそんなに印象に残らなかったのだが、会場で聴くと格好良いな。
Mandatory Suicide
よく演奏されるミドル曲。
首を休める時間。
リフのかっこよさ、後半の語りの迫力。
名曲。
暴れたい客の休息時間にもなっている。
セットリストのバランス良し。
Chemical Warfare
千代の富士ではないが、こちら、体力の限界。
テンポの早いリフが贅沢に使われている。
頭取れるって。
この時期の「Slayer」は1曲に使うリフの種類が非常に多い。
At Dawn They Sleep
ミドル曲の中でも特に好きな曲。
この執拗なリフ展開がたまらない。
後半速くなるのも良いねぇ。
ライブでは初めて聴いたかも。
Hallowed Point
本日のレア曲になるかな。
最近は演ってるのかも。
大好きな曲でコレは嬉しかったなぁ。
是非Daveで聴きたいものだが。
Seasons in the Abyss
確実に演奏される名曲。
サビは一緒に歌ってしまいました。
高校時代に、特にメタルを好きでない友人にアルバム「Seasons in the Abyss」を貸したところ、最後の曲だけ良かった、と言われたことを思い出した。
Hell Awaits
ライブでも何度も聴いてる。
このイントロの盛り上がってくるリフ構成、すごいなぁ。
いや、今更ながらなんだけどね。
そして首折れそう。
MCでいつものようにTomが煽る。
「Dead!」とトムが叫んで、客がレスポンス。
Dead Skin Mask
アルバム「Seasons in the Abyss」からの選曲が今回は多いね。
この冒頭のリフの寂寞感たるや。
名曲。
首は休憩。
Rainning Blood
ドドドンとタムが響いたらこの名曲。
「Reign in Blood」の収録曲はどれもそうだけど、リフの展開が絶妙で、テンションがMAXである。
ずっと聴いてたいくらいだ。
Black Magic
「Slayer」お得意の曲をつなげて演奏するヤツ。
昔からやっているつなぎだが、今回は新作にボーナストラックとして収録されていたので、演るのではと思っていた。
初期だけに単純なリフなのだが、それがまたかっこいいのだ。
South of Heaven
あれ、今回演んないのかな、とか思ってたらやはり来ました。
イントロで歓声。
聴けば聴くほど味が出る秀逸なリフ。
超絶に速い「Reign in Blood」の後、その次のアルバムの1曲目でしかもタイトルトラック。
コレを聴いた当時のファンはどう思ったのだろうか。
そういやぁ、最近はミドルの名曲が生まれてないなぁ。
Angel of Death
バックドロップの垂れ幕が下がって、そこにはHannemanのロゴが現れる。
ハイネケンのロゴをもじったようなデザインで。
「Still Reigning」と書かれているのがホロっと来てしまう。
「Slayer」のライブには、Hannemanの魂がまだ息づいているのだ。
感動のラスト。
終わりに
てな感じで「Slayer」は終了。
Tomも年をとって丸くなり、ニコニコしたMCももはや定番。
しかしそれが愛らしいというか、若手には出せない貫禄というか。
結局我々は、どうしようもなく、ただただ「Slayer」が好きなのである。
命の続く限り活動して欲しいなー。
死ぬまでは(いや、死んでも、か)「Slayer」のライブは行くぞ!!
2015.10.14 Freakz
(追記)
これももう7年も前の出来事なのか。
今のライブ事情とあまりにかけ離れた描写が多く、感傷的になってしまうな。
もちろん「Slayer」が今活動していないことも理由の一つだけれど。
この間なにかの記事で、Dave Mustaineが「BIG 4」のライブをもう一度演るべきだという内容のことを話していた。
実現する確率はかなり低そうだけれど、もしBIG 4が日本に来たらそれこそ死んでも行く。
でも伊藤政則氏も、日本に「Metallica」を呼ぶのは不可能って言ってたしなぁ。
Masaの力でなんとかならんものか。
2022.11.30 Freakz
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