初めに
さてさて、LOUD PARK23で「Pantera」を観てきましたよ。
私をメタルの世界に引き込んだのが、アルバム「Vulgar Display of Power」収録の「Fucking Hostile」という曲でした。
あのときの衝撃は今でもはっきりと覚えている。
13歳のときでした。
さぁ、本日私は、伝説の目撃者となるのだ。
大きく「Pantera」のロゴが書かれた幕が下がって、ショウがスタート!
Mouth for War
キタキタ、盛り上がり必至のこの曲。ゴリゴリと岩を削るようなリフ、キャッチーなノリ、終盤の盛り上がり。
どこを取っても完璧な一曲目。
これ以上なくパーフェクトなショウのキックオフだ。
A New Level
アルバム「Vulgar Display of Power」の曲順通り、この曲へ突入。
この曲の魅力を理解できたのは高校生になってからかな?
ぐねぐねと頭の中をかき回すようなリフと、複雑に刻まれるリフのセットがものすごい高揚感を引き出す。
複雑に作り込まれたリズムパートに心地よいブレイクが入り、体が自然に揺れる。
名曲。
Strength Beyond Strength
アルバム「Far Beyond Driven」の一発目。
これも当時中学生だった僕はあまりの迫力にびびった。
クラスメイトのメタル好きと一緒に学校で「Stronger than all!」と叫びまくったものだ。
一緒に横で観ていた兄Verticalはモッシュピットへと突入していった。
私はおっかないので、ピットからは少し離れて観ていた。
Becoming
定番曲だけで構成されるだろうことは予想できていたので、次々と名曲が繰り出される。
Zakk Wyldeのギターは、かなりDimebag Darrellのサウンドを再現してるように思えた。
ところでこの曲は、スタジオ盤とは違って、ライブではサビでブレイクを入れてオーディエンスに歌わせるのだ。
それはライブ盤で知っていたが、実際に歌ってみると楽しいのなんの。
I’m Broken
同じく「Far Beyond Driven」からの定番曲。
究極点に達したアルバム「Vulgar Display of Power」の次作だけあって、より重く、より特徴を鋭利にした印象がある。
リフの途中に意外性のあるブレイクを持ってきたり、聴き所が満載だ。
(今では珍しくないけど、当時は意外だったんだ)
Use My Third Arm
Philが「特別な一曲だ」と言って始めたので、もしかしたら大阪ではプレイされなかったかな?
この曲はどちらかというと定番曲ではないかもしれないけれど、「A New Level」系のリフの激しい一曲だ。
当時、兄Verticalがカセットテープでマイ・ベストを作っていて(その頃はみんな作って聴いていたんだよ)、それに収録されていたことをよく覚えている。
5 Minutes Alone
「Far Beyond Driven」からの定番曲が続く。
大昔から聴いている馴染みの曲だけあって、体が自然に反応する。
若い頃と違って、落ち着いたゆっくりとした動きのPhilのオーラがすごい。
Rexも随分と痩せたが、とっても楽しそう。
This Love
こういう曲が「Vulgar Display of Power」を名盤たらしめていると思う。
クールなバラードと激しいリフの組み合わせが素晴らしい。
聴き所も多く、ラストの数学的なポリリズムのリフが超スローになるところなんかホントにたまらない。
(今は珍しくないけれど、当時は斬新だったんだよ)
Yesterday Don’t Mean Shit
アルバム「Reinventing the Steel」から唯一プレイ。
名曲が2枚のアルバムに固まっているから仕方がない。
どうなんだろう、この時期はすでにメンバー間に不和が生じていたのだろうか?
Fucking Hostile
演ってくれると思っていたよ!
「Down」名義でのPhilの歌い方を観ると、もうこういうシャウトはしないのかと思っていたけれど、全然まだまだいけるよPhil!
もう狂ったようにヘドバンできる名曲で、もっとステージの方を観ればよかったかも。
Planet Caravan
「Far Beyond Driven」の最後に収録された「Black Sabbath」のカバー。
子供の頃はカバー曲だなんて知らなくて、最後にこんなバラードも入れちゃうんだぁって思っていた。
Charlie Benanteもドラムの前に出てきてパーカッションを披露。
感動の一幕だった。
Walk
「Pantera」のリフがいかに独創性のあるものであったか、その一番の好例がこの曲だろう。
(今では普通に感じられるかも以下略)
特にこのリフは「歩み」という詞のテーマとも合致したリズム。
これはなかなかできることではない。
「子犬のワルツ」を聴くと子犬がコロコロと駆け回っている姿が目に浮かぶように、「Walk」をきくと確たる意志を持って淡々と歩み続ける人間の姿が目に浮かぶ。
No way, punk!
Hollow
これも「This Love」と同じようにバラードと激しいパートのミックス曲で、冒頭のメロが非常に美しいのだけれど、今回は残念ながら激しいパートからのプレイ。
Cowboys from Hell
ラストはこの曲でシメ。
「Pantera」のアイデンティティが確立された瞬間がこの曲。
お客さんはもちろん大歓声。
一緒に「カボゼメー!」って叫ぶのが楽しすぎる。
終わりに
ちょっとどの曲だったか忘れたんだけど、「By Demons Be Driven」のリフが登場した気がするんだけど忘れちゃった。
気のせいだったのかもしれない。
また、二度ばかり日本語のわかるスタッフを呼び寄せて、通訳させてMCするPhilの姿が印象的だった。
本当に心から楽しんでいるのがよく分かったから。
というわけで、大満足のライブとなりました。
ぜひパーマネントな活動を期待しちゃいます。
そしたらレア曲とかも聴けてもっともっと楽しいことになるんじゃないかな。
「Pantera」サイコー!
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