ライブレポート 人間椅子 2023.10.29 青森Quarter

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※セットリストが表示されます。見たくない人はスクロールしないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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始めに

行って参りました、人間椅子のツアー「色即是空リリース記念ワンマンツアー」。

朝方、雨がぱらついていたため、「今日はお足元の悪い中…」といういつもの挨拶が聞けると思っていたが、ギリギリのところで降らず。

番号順に列に並び(人間椅子のお客さんは実に整然と番号順に並ぶ)、入場、ドリンクチケットをビールに替える、といういつものルーティン。

会場のちょうど真ん中辺りに陣取る。

会場のスタッフのお姉さん「まだまだお客さんいらっしゃいます、もう少し前の方にお詰めください、詰めすぎると体調不良になってしまうので、程よくお詰めくださーい!」という案内にみんなが笑い、その後拍手が起こった流れが面白かった。

さぁ、ビールを飲み干し、準備万端。

此岸御詠歌

いつもの出囃子でメンバー登場。

いつもと違うのは鈴木が着座して演奏するということ。

それでも椅子は高い位置に設えてあるので、しっかり顔は見える。

さらば世界

予想通り、新譜の一曲目からライブはスタート。

MVの映像が頭に浮かぶ。

リードトラックだけあって、重厚な構成。

中間部にメジャーに転調するのがまた素晴らしい。

鈴木は座っての演奏だが、途中で立ち上がってパフォーマンスする場面も。

だいぶ症状は良くなってきてるみたいだ。

悪魔一族

新譜からもう一発。

やはり来たか。

「今から演奏するのが楽しみだ」と鈴木が言っていた通り。

「芳一受難」に通ずるようなノリの良い曲。

MC

まずは鈴木が「一人だけ座っていて申し訳ありません」。

いやいや、座ってでもライブしてくれるだけで感謝です。

ドラマーとベーシストが座っているので、立って演奏しているのが和嶋一人。

「一人ではしゃいでいるみたいだ」と恥ずかしそうに言っていた。

「津軽弁には人をけなす言葉が多い」という話も。

「頭がおかしい人」を「あたおか」というらしいが、本人は、周りこそ頭がおかしいと思っている。

そういった曲です、とスタート。

狂気人間

生きるための勇気をこれだけ与えてくれる曲があるだろうか。

生の意味を見いだせなくなった人、挫折して落ち込んでいる人、過ちを犯して後悔している人、全ての人の心に突き刺さるに違いない。

メインのリフに合わせて「おーっ!」と叫ぶのも楽しい。

なぜなら私は、人間。

地獄大鉄道

ガタゴトン、と鈴木が言って始まった次曲。

新譜から4連続だ。

こちらも「大」鉄道の名の通り、重量級の列車が迫りくるような圧力を感じる。

鈴木曰く「鉄道の詞を書いてくれ」と和嶋に頼んだそうだ。

中間部の踏切音を模したソロが素晴らしかった。

MC

「踏切の音は不安を煽るように作られている」と和嶋。

「半音ぶつけてるのか」と鈴木。

そういうわけでもない、と和嶋は実際に弾いて見せてくれた。

自分が座っているからか、お客さんの体調をやたら心配する鈴木。

気分が悪くなったら会場の外へ一旦出て休んでと言い、次の曲なんかちょうど良いよ、と言って演奏がスタート。

屋根裏のねぷた祭り

これは久しぶりに聴いた気がするなぁ。

はて、いつ以来だろうか。

ねぷたにまつわる詞を鈴木は多く書いているが、これは不気味で幻想的。

新調きゅらきゅきゅ節

イントロのギターで歓声が上がる。

うん、最近聴いてなかったような気がする。

「屋根裏のねぷた祭り」がダークだったからか、盛り上がる曲を持ってきたね。

「きゅっきゅきゅー」というシンガロングが楽しい。

MC

和嶋はすでに父上をなくしており、母親は介護施設に入っているそうだ。

コロナ禍では面会が全くできなく、できたとしても透明なガラス越しの面会だったそうだ。

ガラス越しに手と手を合わせる親子の姿はなんだかETみたいだ、と和嶋。

親がいる内に孝行しておいたほうが良いという言葉からスタート。

杜子春

もう会えなくなった父母への思いを綴る文学ロック。

和嶋の身の上話を聴いた後なので、いつもより深く心に刺さる。

曲を聴きながら、自分の行動を省みたりもする。

MC

「疲れてないですか?」としきりにお客さんの体調を気にする鈴木。

こう、首を動かしたりしてね、と体操をはじめ、次の曲が分かった。

タイトルコールをしようと思ったら、まだ和嶋がチューニング中で、一旦ストップ。

「こう首をチュニチュニ動かしてね」と言って笑いを誘っていた。

蛞蝓体操

新譜から鈴木節炸裂のダークな一曲。

リフの禍々しさは過去一かもしれない。

MC

蛞蝓に塩をかけた話など。

「可哀想なことしてきたなぁ」と鈴木の述懐が始まる。

りんごの木のウロに手を突っ込んで、ムクドリのひなを掴みだしたりしていたそうだ。

ムクドリの雛ってダニがいっぱい付いてるんですね、それで「うわー」って言ってウロに戻すんですというMCは、流石に半分くらいは引いていたね(笑)

それに対して「キャッチアンドリリースですね」と和嶋。

鈴木はマイペースに「悪いことしたなぁあの子元気かなぁ」と話し続ける。

和嶋「あの子はその後何代も変わってるでしょうね」。

死出の旅路の物語

おお、これは是非聴きたいと思っていたので嬉しい。

プレイされなかった場所もあるようなので。

中盤の和嶋の語りは、まさに「死」に引きずり込まれそうな迫力で、私の心は懺悔で満たされていったことでした。

洗礼

よし、予想的中。

でも中盤に演るのは予想外だった。

今までは序盤が多かった記憶があるから。

今昔聖

おお、ここでこれを演るのか…

さすが人間椅子、いくら考えても予想が当たらない、期待を超えてくるセットリストだ。

複雑に練られた展開の人間椅子らしい一曲。

MC

ここからノブコーナーなのは曲数を数えれば分かるのだが、青森県内にあるリサイクルショップ「萬屋」の話に。

鈴木は萬屋でギターやベースを買ったことがあるそうだ。

萬屋の楽器コーナーには人がいなくて、選ぶのに集中できるとのこと。

対する和嶋も弦を買ったりしたことがあるようだ。

というのも、萬屋のCMテーマソングを、今人間椅子が演奏しているのである。

というわけでまさかの…

萬屋のテーマ

これは貴重!

青森会場で初めてプレイしたみたい。

他の会場に行ったみんなに自慢したいですね。

2回位リハしてあっという間にできたらしいけど、キャッチーですごくいい。

MC

今は僕たちの似顔絵が使われているけれど、今度は実写で出演させてもらおう、と鈴木。

じゃあ僕ギター売りに行く役、と和嶋。

僕はそれを査定します、と鈴木。

僕は会計処理かな、とノブ。

というわけでいつものノブの雄叫びがスタート。

会場がどんどんヒートアップ!

未来からの脱出

ノブが歌うと会場が一気に華やかになるね。

陰鬱とした重苦しい雰囲気は人間椅子の持ち味の一つだけれど、ノブが歌い始めると、その雰囲気が一転してキラキラと輝き始める。

見せ場は2番。

鈴木、和嶋両名がそれぞれ楽器を頭の上に担いで演奏。

ここからは鈴木も立って演奏してたから、だいぶ良くなってはいるのだろう。

私も未来から脱出したい。

宇宙電撃隊

へいへいへい、ラス前という位置まで的中したよ!

これはもう問答無用で盛り上がるね。

ツアー開始前から話題だったもんね。

この曲嫌いな人いないでしょ。

「ファンファンファファーン」は手を回したりタオルを回したりする人が多く見受けられた。

私は両手をくるくる回して踊りました。

針の山

ラストはおなじみ、針の山でシメ。

心配になってしまうが、鈴木は立ったまま演奏。

声の出もいつもより調子良さそうだった。

ここで本編は幕。

星空の導き

アンコール一曲目、こちらも予想的中!

この曲は、学生時代の友人であり、先日亡くなった黒滝くんに捧げられた曲だそうだ。

黒滝くんはコードに詳しく、Dm6の抑え方を教えてくれたのも黒滝くん。

だから曲作りは、彼と一緒に作っている気分だったそう。

そういう経緯を聞いてから聴くと余計に心に沁みる。

MC

いま用いたアコギや、次に使うエレキはギブソン社からプレゼントされたものだそうだ。

しかもエレキの方は、左利き用のをあえて右利き用にして作ってもらったという特注品。

ジミヘンがその逆だったから、僕は津軽のジミヘンだと和嶋。

せめて東北のジミヘンにしよう、と鈴木。

なにか弾いて、とせがまれて和嶋がプレイし始めたのは…

Purple Haze

途中までのプレイだけど、これは即興でやった感が強いな。

他の会場でも演ったのか気になるところだ。

さらに…

Into the Void

Black Sabbathのカバーまで。

これも途中までだけれど、貴重なものを聴けた!

瀆神

おお、この位置で!

これは予想できなかったなぁ。

無常のスキャット

いつもなら一旦引っ込むのだが、今回は引っ込まずにアンコール3曲目まで一気にプレイ。

むむ、そうか、ラストが無情のスキャットってのもあるか。

ツアーも終盤、冒頭で「脂が乗っている」と言っていた和嶋の言う通り、すごく良いプレイだった。

終わりに

というわけでライブ終了。

「またすぐ戻ってくる」と和嶋が言っていたので、もしかして次のツアーも決まっているのかもしれない。

なんてサービス精神が旺盛なんだ。

次のライブまで、みなさんが無病息災でありますように。

2023.10.31 Freakz

〈追記〉

さて、私Freakzと兄VERTICALはどちらの予想が的中したのでしょうか?

確認してみたいと思います。

◯はプレイされた曲。◎は位置も的中した曲。

 

★Freakz

  1. さらば世界 ◎
  2. 洗礼 ◯
  3. 狂気人間 ◎
  4. 神々の決戦 ✕
  5. のれそれ ✕
  6. 人間の証明 ✕
  7. 幻色の孤島 ✕
  8. 地獄大鉄道 ◯
  9. 死出の旅路の物語 ◎
  10. 蛞蝓体操 ◯
  11. 未来からの脱出 ◯
  12. ロックンロール特急 ✕
  13. 宇宙電撃隊 ◎
  14. 針の山 ◎
  15. 星空の導き ◎
  16. 恐怖!!ふじつぼ人間 ✕
  17. どっとはらい ✕

 

★VERTICAL

  1. 狂気人間 ◯
  2. 地獄大鉄道 ◯
  3. 宇宙電撃隊 ◯
  4. 蛞蝓体操 ◯
  5. グスコーブドリ ✕
  6. 審判の日 ✕
  7. 死出の旅路の物語 ◯
  8. 宇宙の人ワンダラー ✕
  9. いろはにほへと ✕
  10. 悪魔一族 ◯
  11. 未来からの脱出 ◯
  12. 鬼 ✕
  13. 楽しい夏休み ✕
  14. 針の山 ◎
  15. 星空の導き ◎
  16. エキサイト ✕
  17. さらば世界 ◯

 

というわけで、Freakzは的中曲10曲。内、位置も的中6曲。

VERTICALは的中曲10曲。内、位置も的中2曲。

はい、今回はFreakzの勝ちですね、はっはっはっ。

でもこれは、会場によってはVERTICALの方が勝ってる可能性もありそうですね。

以上、セトリ予想の報告でした。

2023.11.2 Freakz

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