ライブはショーであり、見世物
スタジオのテイクより、ライブでのプレイのほうが速くなるということは、往々にしてあることだ。
ライブはナマモノだし、テンションが上がっちゃって通常より速くプレイするというのは、良いことだと思う。
たとえ、速く演奏することによって、正確なプレイができなくなっていたとしても、それは良いことだ。
ライブはショーであり、見世物であり、客を楽しませるのが第一の目的なのだから、淡々とスタジオテイクを再現されるよりも良い。
ライブは格段に速い
「Slayer」の「The Antichrist」という曲がある。
「Show No Mercy」に収録されているのだが、このスタジオ盤と比べて、ライブは格段に速い。
違う曲に聴こえるくらいテンポに差がある。
「Sex Machineguns」の「桜島」という曲も同様の現象が起きている。
ひょっとしたら、スタジオ盤では少し遅めにプレイしたのかもしれないが、そのテンポの差に、聴き手のテンションは一気にぐいっと引き上げられる。
これが快感なのだ。
「Annihilator」の「Human Insecticide」のライブ・テイクは終盤、突如爆発するが如くテンポが速くなり、聴いていると叫びたい衝動に駆られる。
(さすがに正確なプレイができていないが、これでいいのだ)
むしろ速くプレイするくらいの勢いで
困ったことに、前述の現象とは逆の現象が起こっていることがまれにある。
スタジオテイクよりも遅くプレイしてしまっているのだ。
これはいただけない。
ライブではテクニック的に再現できないテンポなのであれば、それは残念な限りだ。
聴いている側も「遅っ!」となって、テンションが下がる。
ヘヴィメタルの、特にスピード感や攻撃性が大きな魅力となっている楽曲は、遅くプレイしたら駄目。
むしろ速くプレイするくらいの勢いで、楽しませて欲しいなぁ。
2011.1.18 Freakz
(追記)
最近Youtubeで若かりし頃の「Slayer」のライブ映像を観た。
「The Final Command」を笑ってしまうくらい速く演奏していた。
もともと速い曲なのに、あのパワーはすごい!
さすがとしか言いようがない。
2022.11.11 Freakz
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