メンバーチェンジ Member Change

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メンバーチェンジが起こることは少なくない

ヘヴィメタルの世界では、バンド内でメンバーチェンジが起こることは少なくない。

多分ポップス等の他ジャンルよりも多いのではないだろうか。

音楽性を追求するあまり、メンバー間の衝突や不和も絶えないのかもしれない。

ところで、作曲に携わっているような主要メンバーが脱退することもままある。

核となる人物が抜けたら、即バンドは解散するように思われるが、そうはならないことも結構あるのだ。

特にヘヴィメタル界では。

やはり複雑な思いにとらわれるのかもしれない

例えば「Helloween」からは、リーダーでソングライターのKai Hansenが脱退した。

バンドはそのまま存続。

このとき、Kaiが作った楽曲でライヴが盛り上がるのは、現メンバーはどういう思いなのだろうか?

名曲「Future World」をKai抜きで演奏、ヴォーカルはAndi Deris。

やはり複雑な思いにとらわれるのかもしれない。

それとも、いい曲をやって盛り上がってんだからいいじゃん、みたいな軽い感じなのだろうか?

聴く側にも結構違和感があって、むしろ「Future World」は「Gamma Ray」がプレイすべき曲な気がする。

やはり違和感は拭えなかった

以前「Angra」のライヴを札幌で観た。

旧メンバーのAndre Matos作の名曲「Carry On」はやはりプレイされた(かなり短くまとめられていたが)。

この曲は大大大好きなのだが、やはり違和感は拭えなかった。

だって今のヴォーカリストEdu Falaschiにキーが合ってない。

それに、この曲はAndre Matosが一から十まで個人で創り上げた作品だと予想されるので、それを彼無しでプレイってのも、ねえ。

お気に入りの曲ならなおさら、聴きたい気持ちと違和感がせめぎ合い、なんとも悩ましい。

2011.11.28 Freakz

(追記)

これは2011年の記事だけど、現在はもっともっとややこしいことになっているね。

まず「Helloween」は仲直りしてまたみんなで一緒に活動している。

新作のアルバムも出して、内容も良い。

札幌で見た「Angra」のライブの頃、すでにEdu Falaschiは声の不調を訴えていた時期で、加入当時はしっかりとライブでも歌いこなしていたのだ。

作曲したAndre Matosは残念ながら2019年に亡くなってしまった。

現在Edu Falaschiはソロ名義でほとんど「Angra」みたいな活動もしており、残された「Angra」も同時に存在する妙な事態に。

妙な事態といってもメタルではすでによくある話なのかもしれない。

「Children of Bodom」もそうなりかけたが、Alexi Laihoは2020年に亡くなってしまった。

メンバー間に確執はなかった旨が、残されたメンバーたちから発表されている。

「Rhapsody」も「Queensrÿche」も似たような事態になっていたし、状況を整理するのが難しい。

「Judus Priest」と「KKs Priest」の連立もそう。

ややこしいことこの上ないけれど、魅力的なメタルがその分多く創られるなら、聴く側もありがたい。

2022.7.29 Freakz

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