ライブレポート Måneskin 2023.12.5 東京ガーデンシアター

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English

※セットリストが表示されます。見たくない人はスクロールしないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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初めに

ただいま!

行って参りました、「Måneskin」の来日3公演目、東京ガーデンシアターです。

若さあふれるエネルギッシュなショウでこちらも若返ったような気分になりましたよ。

3階席の前から4列目、Victoria側のなかなか良い位置。

席についてまず目に入ったのは大きな赤い幕。

平坦ではなく途中で折れ曲がった形のもので、さすが、一筋縄ではいかない。

暗転し、歓声が上がる。

Don’t Wanna Sleep

新譜「Rush!」からノリの良い曲でスタート。

Damianoは髪が少し伸びて、少年のような容貌に。

フラッシュが激しく点滅し、一気に「Måneskin」ワールドに引き込まれる。

マイクはスタンドで下から支えるものだと思っていたけれど、天井からぶら下がっていたのには驚いた。

まるで昔のガソリンスタンドのような感じ。

既成概念をぶっ壊す、という意思表明のようにも受け取れた。

Gossip

さらに続けて、新譜から大好きな一曲。

歌メロが彼ららしく、日本人にも好まれそう。

Thomasは派手なジャケット、Victoriaは露出の多い黒の衣装でいつものステップ。

美しい。

Ethanはタンクトップ、と呼ぶにはあまりに丈が短い、どちらかというとブラジャーのような衣装。

すごすぎる。

Damianoはいつの間にか普通のマイクスタンドに戻っている。

歌の上手さもさることながら所作の美しいことよ。

 

ここで確か短いMC。

「コンバンワ」と日本語で言ってくれる辺りが愛しい。

ここのMCだったかな? 後からだったかな?

入れたばかりの虎のタトゥーを自慢していた。

Zitti Buoni

ここでイタリア語の曲を一発。

アルバム「Teatro D’lra, Vol.1」に収録されている曲の中で最も完成度が高いのではないだろうか。

シンプルでクールなリフ、2番で繰り出されるDamianoの高速ラップ、後半はメロウなベースラインに変わり、と短い時間の中に多くの工夫が詰め込まれている。

名曲。

Damianoは少しかすれ声になっていて、これがまたセクシーでかっこいい。

Honey (Are You Coming?)

新たに公開された新曲5曲の内のひとつ。

5曲の中で最も「Måneskin」度が高いかな?

しかし世界ツアーしながら新曲を発表するとはまず規格外のバンドだわ。

忙しすぎて疲れてしまわないか心配になるくらい。

5曲入りのEPで発売してくれたら嬉しかったんだけどなぁ。

こちらもかなり盛り上がりました。

Supermodel

再び「Rush!」からメロディアスな一曲。

細かいギターの刻みが心地よい。

この曲だったかな、記憶が不鮮明で申し訳ないが、曲終わりでDamianoとThomasがグーパンチ。

メンバー間の中も良さそう、いい雰囲気。

ライブ中、3回くらい、ふたりでグーパンチしているのを見かけた。

Coraline

おお、これを演ってくれるのか!

好きな曲だったからとても嬉しい。

実に寂しげなメロディが涙腺を緩ませる。

バラード部分ではDamianoの歌の上手さが際立つ。

激しい曲では分からない実に細かい、情感のこもった歌い方をしているのがよく分かる。

Beggin’

鉄板曲。

これで盛り上がらないわけない。

「Måneskin」が最初にバズった曲だったかな。

カバーではあるけれどもはやオリジナルにしか聞こえない。

お客さんにも良く歌わせてくれるし、踊りすぎて暑くなってきた。

12月なのに!

この曲だったかな、Victoriaが客席の中に乗り込んでいったのは。

これはアリーナの人が羨ましかった。

The Driver

5曲の新作のうちのひとつ。

新作を聴いてないお客さんがいることを考慮してか、セットリストの中に分散して配置していた。

かくいう私もYoutubeで聴いただけだけども。

しかし5曲ともいい出来なんだわ。

まさにこの年齢でしかできないパフォーマンスを目の当たりにしている、という実感が湧いてくる。

For Your Love

「Thomasが大好きな曲だ!(意訳)」というコールで始まった一曲。

宣言通り、Thomasが客席へ降りてゆき、最前の観客と触れ合いながらギターを弾き倒す。

(たしか)この曲で、ステージでギターソロを弾くThomasをDamianoがサーチライトを手に持って照らす、という演出があって面白いと感じた。

基本、4人と楽器とライトしかないのに、あそこまで多彩な演出ができるものかと驚かされた。

Valentine

新作その3。

Youtubeで聴いただけの楽曲だけど、初めて聴いた曲でも楽しめてしまうのが「Måneskin」の大きな魅力。

予習ゼロでもきっと踊り狂うことができるだろう。

ストリートから出発したことがそのことに関係しているんだろうな。

Gasoline

ブンガブンガとベースが響き始めたらこの曲だ。

アルバム「Rush!」からこれまた大好きな一曲。

サビではシアターじゅうに響き渡るシンガロングが起こる。

Måneskinの曲はコンパクトに纏められているのに工夫も凝らされていて、特にこの曲のラストなんか好例だろう。

ライブではソロを長めにとって演奏。

 

ここで一旦メンバーがはける。本編終了かな?と思っていたら…

Trastevere

なんとVictoriaを除く3人がアリーナ後方から登場。

そして機材の上辺りに3人で座る。

そんなとこに小さなステージを用意していたのね。

というわけで、MVで観た通り、Ethanもギターを持ち3人だけで演奏。

ギミックなしのガチ。

本当に若いのにすごいライブバンドが出てきたものだ。

このときは3階席中央あたりの人が羨ましかった。

曲が終わり、Ethanがはしごを降りていくが、二人は残ったまま。

ということは…?

Timezone

もう一曲アコースティックで。

しかもTimezoneをかよ!

この日のライブの一番の感動ポイントだったかも。

サビは、1番はファルセットで、2番以降は地声で歌うレアなバージョンだね。

Damianoのかすれた裏声がまた趣深くて、もともと好きな曲だっただけに涙ぐんでしまった。

曲が終わり、ファンに礼を言って降りていく二人。

しかし二人を目で追ってる暇はなかった。

ステージ上にはいつのまにかEthanとそのまえに仁王立ちするVictoriaが!

二人のソロコーナーだ。

Ethanのドラミングは本当にパワフルで上手い。

Victoriaはすでに後光が差した女王のようだった。

I Wanna Be Your Slave

そこにDamianoとThomasが合流して、鉄板曲へと突入。

このへんの流れなんか良く考えられてある。

聴衆を飽きさせない工夫が凝らされているのだ。

私はこの曲で「Måneskin」を知った。

伊藤政則のラジオで何回かかかったからね。

その、余分をギリギリまで削ぎ落としたシンプルな楽曲は、独創性に満ちていた。

これは新しいものが生まれたんじゃないか、という予感がした。

生でそんな思い出の曲を聴けて感無量の一言だ。

 

MC。

「個人的に一番のお気に入りだ(意訳)」と言って始まったのは…

Mammamia

おお、続けるかこの2曲を!

タイプの似たノリノリの2曲をあえて続けて演奏しちゃう、そのセンスに脱帽。

上から見下ろすアリーナはかなり盛り上がっていたようだ。

この辺りからDamianoのパフォーマンスがより尖った感じになってきて、会場じゅうに「Måneskin」という期待が充満したかのようだった。

Off My Face

新作その5。

すでにかなりの曲をプレイしているはずだが、疲れる気配が全くない。

若さって素晴らしい。

フロント3人はかなりの頻度で客席側に降りてきてパフォーマンス。

Thomasの前にVictoriaがひざまづいて演奏する姿も最高にロック。

In Nome Del Padre

何回も書いちゃうけど、本当に良く考えられたセトリだ。

この位置にイタリア語の、早口ラップのファンキー曲が来るのだから。

息つく間もないとはまさにこういう事を言うのか。

イタリア語で歌う曲は彼らの強みだと思うので、次作以降も無くならないでほしいな。

Bla Bla Bla

これぞ「Måneskin」。

これが「Måneskin」。

一つのリフを繰り返しながら徐々に力がみなぎってくるこの曲は、初めてアルバムで聴いたときひっくり返ったものだ。

こんなんアリなのかよって叫んだ。

でもここまでかっこよく調理されたらアリだとしか答えようがないではないか。

この曲でDamianoが客席に突っ込んだ(確か)。

Kool Kids

客席から20人くらいステージに上げて、混沌とする中での演奏。

幸運を掴んだ20人たちは思い思いに暴れている。

Victoriaを取り囲んで崇めたり、Damianoと肩を組んだりハグしたり、Thomasに波動を送ったり。

と思ったら一斉にEthanの前に集まったり。

蟻か!

本編ラストにふさわしいカオスな幕引き。

 

ここからアンコールへ突入。

まず、Thomasが一人で登場し、ルーパーを用いて激情のギターソロを披露。

こういうところで同期音源を使わないあたりがライブバンドたる所以だし、素直にかっこいいと思ってしまう。

Thomasが合図して残り3人が登場。

Damianoはタバコを吸いながら現れ、リラックスムード。

The Loneliest

やはり最後に持ってきたか。

珠玉の名バラード。

リラックスムードと書いたけれど、個人的には一番緊張しながら観ていた。

激しい曲をプレイするより、バンドの本質が観られる曲だったから。

結果、「Måneskin」は軽々とこの曲を、最高のクオリティでプレイしてくれた。

「本物」の「旬」を今目の当たりにしているという感動に、指先まで痺れる思いだった。

I Wanna Be Your Slave

なんと!

本日二度目のプレイ。

この曲で騒いで終わり、というわけだね、なんと憎い演出。

最後、Damianoは何度も聴衆に頭を下げ、「ありがとうございました」と日本語で言い去っていった。

終わりに

最高の気分で会場を後にしました。

あの4人はすごい。

あの若さで、世界を舞台に戦っている。

そんな4人を見ていると勇気が湧いてくるし、自分の頑張りの足りなさを攻めたくなったりもする。

彼らはイタリア人で、化粧も濃く、随分と大人っぽく見えるが、あどけない笑顔を見ていると、ああ、やはり20代の若者なんだな、と思う場面も多くあった。

願わくば、彼らがおじさんおばさんになっても、音楽を続けられますように。

Kurt CobainやChester Benningtonのような悲劇が起こりませんように。

そう祈りたくなる求心力が彼らにはあった。

2023.12.7 Freakz

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