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初めに
岡村ちゃんの秋冬ツアー「アパシー」仙台公演を観てきました。
朝早く青森を発ち、6時間かけてホテルに到着。
外はあいにくの雨、かつ寒い!
何でも最低気温が4℃だとか。
真冬用のダウンコートで行きました。
まずは物販だよね。
スマホ用のストラップが気になったものの、結局無難にツアーTシャツのブラックをセレクト。
着座してDATEの開始を待つ。
おお、なかなか近い。
これは岡村ちゃんたちの表情までもはっきり見えそう!
今日は声出しNGなので手拍子とダンスでノリまくるぞ~。
成功と挫折
最新アルバム「操」のオープニング曲からスタート。
落ち着いたミドルテンポの曲ながら、岡村ちゃんらしいアクロバティックな歌メロが素晴らしい。
少し痩せた印象の岡村ちゃん、スーツ姿でダンスを披露。
元気いっぱいで楽しそう。
インテリア
アルバムと同じ流れでこの曲。
超好きな曲だから演ってくれて嬉しかった。
「インテリアどかして」の部分、アルバムより5倍くらい力がこもっててすごい迫力。
演奏陣も上手い、音質もクリア。
最上のライブになる予感。
come baby
石野卓球とのコラボ曲。
これも良く出来てるなぁ。
ここが岡村ちゃんでここが卓球、みたく境目がはっきりしてなくて、ボーダレスに二人の個性が融合してる。
一見、ダシが喧嘩してしまいそうな個性の強い二人のコラボ、レアな曲が聴けて嬉しい。
Dog Days
岡村ちゃん「懐かしい曲演るよ」「懐かしいね」って連呼してたから、多分本人が一番懐かしがってた。
ベイベたちは結構昔の曲も聴いたりしてるから。
女性ボーカルパートはキーボードの方が担当。
しかしこの方、歌も演奏も上手で、しかも盛り上げ上手。
詞の主題は岡村ちゃんらしいもので、会場が温まってきた。
ビスケットLOVE
岡村ちゃんが最も奔放だった時期の作品。
歌詞もなかなかに過激。
曲名見ただけで岡村ちゃんの曲だなって分かるから、やっぱすごい個性的な人なんだなぁ。
ネクタイをずらして胸元をはだけて歌う岡村ちゃんに釘付け。
ターザンボーイ
古い曲多めの選曲かもしれないね、今ツアーは。
楽曲やダンスやショーの構成など、常識を破り続ける彼だけど、この曲は特にすごい。
「ダンボールいっぱいの子分と戦っていた」の部分のメロディが予想外過ぎて、初めて聴いたときビビったもの。
イケナイコトカイ
岡村ちゃんの美しいバラードを挙げて、と言われたらこの曲を推す人も多いのではないだろうか。
いわゆる「普通」のシンガーは、音程を正しく取ることが大切なことなんだと思うけど、彼の場合は感情が溢れすぎて、音程やリズムを超越した心の叫びとなっている。
その唯一無二感が、岡村靖幸なんだと思う。
家庭教師
この曲はもう…奔放の限りを尽くしているんだけど、もう凄いよね。
言葉にするのが難しい。
放埒…ともちょっと違うかな。
「たぶん23才」「最終家庭教師」「僕の高層ビルディング」「参考書は僕のヒップ」…強烈。
言語化不能の名曲。
ここで岡村ちゃんは一旦引っ込んでお色直し。
その間、MCなしでメンバー紹介のような曲。
こういうの好き、言葉だけで紹介されるよりよほど観てて楽しいもの。
?
不勉強ゆえに知らない曲。
誰かのカバーかしら?
で、曲終わりで袖からスタッフがギターを持って現れ、岡村ちゃんに渡す。
ということは次の曲は…
あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
ギターをガシガシかき鳴らしながら歌う岡村ちゃんがカッコイイ。
歌にダンスに楽器。
ギターだけでなくベースもキーボードも弾ける。
「Queen」のFreddie Mercuryが自らを「音楽の娼婦」と形容したことがあるけれど、岡村ちゃんも近いものを感じるよ。
曲は説明不要の名曲で、とっても盛り上がりました。
だいすき
名曲が続きますね。
声出しできないのが悔しい。
「だいすき」って叫びたい。
「ヘポタイヤ」って叫びたい。
早くCovid消えろ。
ステップアップLOVE
待ってました!
絶対聴きたいなと思っていた一曲。
DAOKOちゃんのパートはキーボードの方が代わりに。
近作の中でも特にアッパーな部類に入るんじゃないかな、名曲。
自分の心がどんどんエキサイトしていくのを感じたし、周りのお客さんたちも動きが大きくなってきた。
彼氏になって優しくなって
お色直し以降の第二部は盛り上がり必至の名曲の連打連打ですね。
横に二人のダンサーを従えて、ステージを左右に動き回り踊る。
これこれ、このアゲアゲのショーを観に私は来たんだ。
生きてる実感を感じる瞬間、まさにライブ、いや、DATE。
Punch↑
最後の語りに尽きる。
「戦争は実際起きちゃったけど…」
と言い直して、
「デートして結婚してハネムーンに行くしかない!」としめる。
政治的問題に対してどう向き合うか、岡村ちゃんは音楽で向き合う、そういう宣言のようにも聞こえた。
分かんない、いつもの岡村ちゃんだったのかもしれないけど、ツアータイトル「アパシー(政治的無関心)」というのは逆説的につけたんじゃないかな。
祈りの季節
「Punch↑」からこの曲につなぐ辺りなんか、やはり意図を感じるなぁ。
この曲が発表されたのは30年以上前のことだけれど、今まさに日本が抱える喫緊の課題は少子化だよね。
岡村ちゃんは「超」がつく恥ずかしがり屋で、キーボードがなければMCもできないほどだけれど、この2曲で何かを伝えたかったんじゃないかな?
ここで第2部終了。
岡村ちゃんが二度目のお色直し。
ベースの方のMCに続いて、今度は言葉付きのメンバー紹介。
しかも岡村ちゃんがギターを弾いて手伝ってくれるという。
これも面白い趣向。
毎回驚かせてくれるね、岡村ちゃんたち。
愛の才能
マジか、驚いた!
ご存知、川本真琴さんに提供したヒット曲。
この曲が発売された頃、私はまだ高校生で、岡村ちゃんの存在も知らなかった。
でも友人に誘われて一度、川本真琴さんのコンサートに行ったことがある。
だから、初めて岡村ちゃんのコンサートに参加したときは、私は川本真琴さんのTシャツを来ていったんだ。
Out of Blue
こういうクールな曲も良いよね、カッコイイ。
デビュー曲だから、岡村ちゃん濃度112%までいってないけれど、この曲の大人っぽい雰囲気は大好きだ。
ステージを左右に動いて、客性に手を振る岡村ちゃん。
そう、言葉がなくても伝わるのだ、この曲で本編が終わりだということ。
はっきりもっと勇敢になって
ここからアンコール。
薄い幕の右側にはみ出すように置かれたキーボード。
次が何のコーナーなのかバレバレなのが微笑ましい。
岡村ちゃんのキーボードによる弾き語り。
そう、今この瞬間、間違いなくあなたがアンサーです。
そのままキーボードでコードを弾きながら即興でMC。
MC、って言うべきなのか、即興曲というべきなのか。
「仙台ベイベ」と泣きそうになりながら歌う岡村ちゃん、私達と同じように彼も楽しんでくれているようだ。
?
またもや不勉強ながら知らない曲。
これもカバーかしら?
英語詞を歌う岡村ちゃんも良いねぇ!
ア・チ・チ・チ
うおー、超好きな曲だ!
岡村ちゃんが最も先鋭的かつ難解な曲を作っていた時期で、決してキャッチーとはいえないはずなのになぜなのかこんなに心に残るのは。
天才の発想には我々凡人はひれ伏すしかないんだけど、モゴモゴ喋ってて突然「レッツゴー!」と叫んでダンスパートに入るとこ、すごすぎ。
初めて観たときは「こんなんアリ!?」って思ったものだけれど、何度観てもすげぇ。
あぁ、語彙が足りん。
聖書(バイブル)
はいきたー、クセ強めコーナーですねここは。
CDのあの不気味なイントロも好きなんだよなぁ。
「やめろ!」とか急に聞こえてくるやつ。
この曲のときだったかなぁ、ちょっと自信ないけれど、岡村ちゃんがベースの方を前に出して、
「これ、この楽器、ベース。知ってた?」
って言ったのは膝から崩れ落ちそうになりました。
Lion Heart
アンコール第2部。
まずは切ないバラード。
不思議な言語表現の多い岡村ちゃんには珍しく、ストレートな歌詞。
故に言葉がグサっと突き刺さる。
「今日はどんなお酒でも酔えないよ」
なかなか聴けない曲を聴けたよ、嬉しい。
愛はおしゃれじゃない
さぁあとはエンディングに向けて盛り上がっていくんだね。
この曲の詞が岡村ちゃんじゃなくて小出くんだって知ったときはすんごいびっくりした。
まるで岡村ちゃんの詞みたいだったから。
今日はもちろん小出くんはいないから、岡村ちゃんがすべて歌ってくれました。
「僕がモテたいって思ってるの知ってた?」
こんなアオリするのは世界で彼一人だと思う。
ビバナミダ
ラストはこの曲で〆。
フックの塊のようなアレンジで、岡村ちゃんのダンスもキレッキレに。
二人のダンサー、効果音、ライティング、全てが一丸となって上りつめていく様はまるでオーガズム。
そしていつものように、曲が終わった瞬間スタスタと舞台袖に早歩きで去っていく岡村ちゃんでした。
終わりに
というわけで、存分に楽しんじゃいました!
やはり、しっかりと作り込まれたショーってのは観てて気持ちがいいモノ。
ぜひ岡村ちゃんには60歳になっても70歳になっても、ステージに立って私達に元気を分けてほしい。
歳を取って、今みたいなダンスができなくなっても、声の出が悪くなっても、その歳でできることをすればいいだけだよ。
そんな岡村ちゃんを誰が責めるもんか。
会場にいたベイベたちの笑顔が、それを証明してた。
素晴らしいDATEをありがとう。
また逢う日まで。
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