ライブレポート Helloween 2018.3.18 Zepp Sapporo

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初めに

行って参りました、Pumpkins United World Tour 2018!

札幌公演だよ!

一週前に自分がインフルエンザに罹患したもので、参加が危ぶまれたのだけれど、病み上がりの体に鞭打って観てきました!

「Helloween」のTシャツに「Slayer」のパーカーでね。

開場時刻は17:00に対して、到着は17:30と少々出遅れ、Zepp Sapporo前にはメタラーたちが行列に。

予想通り客層の年齢が高い高い。

サークルピットが出来ることもあるまい。

入場するも物販は長蛇の列。

今並ぶと開演に間に合わないかも知れないと判断し、おとなしくドリンクチケットをビールに替えて開演を待つ。

お、「Slayer」のシャツを着た人発見。

ステージ前にはカボチャの絵が描かれた大きな垂れ幕。

暗転し、幕をすり抜けて大きなスクリーンに映し出された映像が。

歓声が上がる!

そりゃそうだ、「守護神伝」のファンは、この瞬間を繰り返し夢見て、20年以上待ち焦がれていたのだから。

Halloween

メンバーが登場し、不穏なイントロが聴こえてきたらこの曲だ!

「守護神伝」第1章収録、13分の超大作からスタート。

まさに今回のツアーの幕開けに相応しい。

Michael KiskeとAndi Derisの掛け合いのヴォーカルが観ていて楽しい。

Kiskeのヴォーカルは、無論全盛期ほどではないとしても、伸びのある高音は健在。

Andiもよく出ているではないか。

過去記事でも書いた記憶があるが、13分という長さを全く感じさせない構成力がすごい。

サビのメロのキャッチーさはまさに「Helloween」。

しかし、Kai HansenとMichael Weikathが並んでハモリのソロを弾く姿を観られるとは。

二度とない機会に恵まれたのだと神に感謝である。

Kaiの作ったソロの中で一番好きかも!

Dr.Stein

これもオープニングということで、KiskeとAndiの掛け合いで。

二人で歌うと豪華な雰囲気が出て、とってもスペシャルな印象。

曲はもちろん超絶名曲。

メタルに持ち込まれたポップなメロディが、究極まで振り切れた感じがあって、中学生の時に初めて聴いて心を撃ち抜かれた記憶がある。

振り切っちゃった人たちの作るものって、どのジャンルであってもサイコーに面白いものなんである。

March of Time

大好きな1曲で、何となくプレイはされないんだろうなあと思っていたので、イントロで「うおー!」と叫んでしまったよ。

青森からフェリーで車ごと行ったんだけど、函館から札幌への道中で、iPodがかけてくれたんだ。

Kaiの名作の一つだろうな。

悶絶でしょ、このメロディは。

うむ、Kiske、まだまだ高音いける!

このメンツで、どうですかね、パーマネントな活動するってのは。

たしかに札幌は札止めしなかったけれど、東京は追加公演の追加公演も出てるんでしょ。

ぜひパーマネントな活動を!

新曲ももっと出してさ。

If I Could Fly

アルバム「The Dark Ride」収録の曲で、自分が持ってないアルバムなもので。

雰囲気的に、やはりお客さんたちは、「守護神伝」の曲演ってよー、という感じだったと思われるから、そんなに盛り上がりはしなかったな。

体調悪い中頑張ってくれたのに申し訳ないけれどね。

それでも、バックの映像と相まって、なかなかのいい曲でした。

Are You Metal?

こいつは盛り上がったー!

そうです、ウチらはメタルです!

とひれ伏すしかないです。

「Helloween」のメタル魂がおもいっきり炸裂!

恥ずかしげもなく「ヘヴィメタル!」って叫ぶ曲、大好きなんだよね。

この曲然り、後から演る「Heavy Metal Is The Law」とか、バンドは違うけど「Sex Machineguns」の「German Power」とか。

Rise And Fall

「Helloween」流、楽しいメタルシリーズ。

これも中学生の時に初めて聴いて度肝を抜かれたなぁ。

こんなメタルもあるのか、あって良いのかと驚嘆させられたのだ。

「Dr.Stein」に負けない、Weikathの意欲作だよ。

1番が終わって袖に引っ込んだKiskeが、2番で出てこないハプニングあり。

2番に入ってるのに一向に出てこないヴォーカリスト。

苦笑いしながらプレイを続けるメンバー。

慌てながらKaiが代わりに歌ったりして。

そんなハプニングすら楽しみながら乗り切るカボチャ軍団に拍手。

とってもいい雰囲気だったよ。

Starlight

ここからどうやらKaiのコーナー。

初期名曲のメドレーの始まりだ!

初っ端は「Starlight」!

もちろん、Kaiのヴォーカルは余り高音が出ていないけれど、聞き手のテンションを上げるキンキンのシャウトは健在!

スラッシュメタル寄りのこの頃の音楽性はとっても好み。

ヘドバン全開だぜ!!

Ride The Sky

メドレー形式で超絶名曲へ。

冒頭の高音シャウトでぶっ飛んだ!

初期知らないファンは驚いただろうなぁ。

これまた中学生の時に聴いて、あまりの高音ヴォーカルに度肝を抜かれたものだ。

そうそう、友人が編集したカセットテープで初めて聴いたんだ。

らいざっすかい!

Judas

初期のこれまた名曲。

Kaiがヴォーカルを取っていた時期のラストソング。

セットリスト的に、Kaiヴォーカルの曲は妙に激しく感じられて、素晴らしい盛り上がりだった。

Heavy Metal(Is The Law)

うおー、コレを演ってくれんのかよ!

ヘーヴィメタッ! オイッ! っつってね。

「守護神伝」への萌芽が感じ取れるキャッチーなサビも素晴らしい。

この時期の根強いファンも多いのではないだろうか。

発表当時はこんな音楽なかったはずだから、当時のメタルファンはどれほどの衝撃を受けたのだろうか。

この曲終わりで、脇にいたお客さんが酸欠なのか倒れて、係員に連れ出されていった。

うん、気持はよく分かるぜ。

A Tale That Wasn’t Right

そうそうこれこれ。

こんなんがたまらんのよ。

まるで演歌のような「Helloween」流バラード。

Weikathのメロディのセンスが炸裂する名曲だ。

サビの高音もKiske、申し分なく出ているぞ!

Pumpkins United

おっと、新曲もプレイするのか!

しまったー、まだ買ってなかったよ。

ということで初めてライブで聴いたのだけれど、コレいいねえ!

「Helloween」らしさが詰まっているし、3人のヴォーカルの掛け合いも、昔ながらのファンには感涙ものだよ。

よし、注文しよこの曲。

ドラムソロ

今は亡きIngo Schwichtenbergの映像とともにドラムソロ。

これはヤバイ、涙が止まらない。

Ingoコールも巻き起こり、恐らくファンは涙を流していたのではないだろうか。

Livin’ Ain’t No Crime

こんなマニアックな曲まで。

ポップに寄せ過ぎかと当時は思ったものだが。

「守護神伝」の後の「Pink Bubble Go Ape」とかに入ってそうな曲だ。

あれ、Ingoのドラムソロの後だけど、この曲、当時Ingoは余り良しとしなかったのではなかったかな?

A Little Time

前曲からメドレー形式で、Kiskeの名曲へ。

確かKiskeが「Helloween」に加入するに当たって持ち込んだ曲。

地味なミドルテンポながら、好きになってしまう曲だ。

ラストは各パートの音量が徐々に下がっていって、完全な沈黙からもう一回サビを、みたいな演出が最高だった。

まるで「米米CLUB」だ。

Why?

Andiの名曲。

「守護神伝」らしさはないけれど、これはなかなか好きな曲。

くさ過ぎない、洗練された綺麗なメロがたまらない。

Andi、声がよく出ているけれど、それでも具合悪かったんだろうなぁ。

I’m Alive

Andiの体調不良により急遽ぶち込まれた名曲。

Kiske絶好調!

Andiには悪いけど、この曲が聴けて得したと思ったファンも多いハズ。

はて、東京公演ではプレイされるかな?

Kaiのセンス的に油が乗り切った曲だけに破壊力バツグンだ。

How Many Tears

おいおい、こんな名曲までやんのかーい!

Kiske加入以前の曲だけれど、完全にこれはキーパーメタル!

この方向性に手応えを感じたんだろうなあ。

昔ながらのファンとしては、Kaiのヴォーカルで聴きたいくらいだけれど仕方あるまい。

サビの高音シャウトは涙出るよ。

この曲で本編幕、というのも昔ながらのファンには感慨深い。

Invitation

ほとんど間を開けずにアンコールがスタートだ。

Eagle Fly Free

多分今日のライブの中で一番盛り上がったかな?

そりゃそうだ、超絶名曲で、しかもAndiには荷が重いハイトーン。

Kiskeがきっちり歌い上げてくれました。

ラスト、Kiskeがながーく音を伸ばすトコは、さすがにアルバムほどは伸ばせていなかったけれど、んなことは些事だ。

Keeper Of The Seven Keys

以前は余り好きになれなかったこの曲であるが、ライブで幾度と聴いているうちに好きになってしまった。

「Halloween」と比較すると構成が散漫な印象を受けるが、それでも名パートが目白押しだ。

主題のリフに従って、一人ひとりステージを去っていく姿はやはりかっこいいの一言。

Future World

ここから二度目のアンコール。

そうだよね、この曲は外せないよね。

このハッピーな雰囲気が昔はとっても斬新に感じられたものだ。

特にBメロが好きで、AndiもKaiも、このキーで歌えないものだから、やはりこの曲はKiske専用。

I Want Out

ラストはこの曲で締め。

かぼちゃ型の風船が会場を飛び交い、とっても華やかな雰囲気に。

メタルのバンドでこういう演出は確かに少ないかも知れないけれど、「Helloween」にはベストマッチ。

子供のように両の腕を天に掲げ、風船に向かってジャンプしてしまったではないか。

終わりに

というわけで、サイコーのライブでした。

自分がファンになったときは、すでにKaiもKiskeもおらず、彼らが一緒にライブする日を夢想していたものだから、今回積年の夢がかなって嬉しい。

できればホントにまた観たい。

仲直りしたのなら、期間限定ではなく、継続的に活動、なんてどうですかね?

終演後、物販に並ぶも、全てのTシャツは完売。

ジャンパーが残ってたので購入、したらなんとラスイチではないか。

あぶねー、1分遅れたら買えなかったよ。

2018.3.22 Freakz

(追記)

本文中で「是非パーマネントな活動を」と書いているが、その夢は実際に叶うこととなった。

2021年6月にアルバム「Helloween」をリリース。

無論、「守護神伝」とは違うテイストだけれど、名曲の数々に悶絶したファンは多かろう。

捨て曲なしの名盤で、彼らの底力をひしひしと感じた。

熱いメタルオヤジ達の挑戦はまだまだ続く!

2022.6.15 Freakz

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