ライブレポート Galneryus 2014.11.11 青森Quarter

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初めに

なんとなんと、「Galneryus」が青森くんだりまで来てくれるということで、いてもたってもいられずライブに行ってきました!

青森は人口が少ないし、メタルファンも絶対数が少ないわけだし、動員が見込めないってぇのになんとありがたいんだ!

「Galneryus」はヘヴィメタルバンドの鏡だ!

早くからチケットを買ったというのもあるけれど、なんと整理番号30番。

ふっふっふっ、都会では「Galneryus」をこんなに近くでは見れまい。

…と意気込んでいたら、開場18時半に対して到着が18時50分。

開演には間に合ったものの、もう少し余裕が欲しいぜ。

平日は辛い。

時間はないがドリンクチケットをビールに換え、飲みながらSEに耳を傾ける。

なぜだろう、ジャジーな曲がかかっている。

LOUDPARKの2006年、「Sex Machineguns」、「Kamelot」などのTシャツを見かける。

総じてバンドTシャツが少なく、ステージ上の「Galneryus」のような、少しシャレオツな格好の人が多いような気がする。

ビールを飲み終え、程なくしてライブがスタート。

いやぁ、ホントギリギリだったな。

Redstar Rising

予想通り、新作「Vetelgyus」の1曲めのSEで登場。

すごい! 近い! メンバーが手を伸ばせば届きそうな位置に!

Endless Story

順当にアルバムの流れに沿って。

こりゃぁSyuのメタル歌謡が炸裂だね。

メロディックでパワフルで疾走感があって。

パワーメタルに合わない詞だなぁと、アルバムで聴いた時は思っていたものだが、ライブでは全く気にならない。

音質は超クリア。

ヴォーカルもしっかり聴こえる(こんなにヴォーカルがはっきり聴こえるライヴも珍しい)。

最上だ。

 

There’s No Escape

さらに新作から順当に。

新作の中で好きな1曲だ。

主題のメロディーがすごく心地よいね。

しかし何たる演奏の安定感。

どんだけウマイんだこのバンドは!

Ultimatum

さらにさらに順当に新作から4曲目。

このまま通しで新作全てをプレイするのかと思ったくらいだ。

新作の中では一番地味に感じた1曲。

ここでMC。

今日は新作からガンガン演るとのこと。

確かにガンガン演ってる。

The Guide

ここでようやくアルバムの曲順から逸脱。

新作からってのは変わらないが。

何だかメロディーが「trf」の「Survival Dance」みたいな1曲。

会場が狭く、キーボーディストがいる「Galneryus」にはステージがだいぶ狭く感じる。

ベーシストが常に奥にいる状態になってしまうのだが、要所要所の見せ場で前に出てくるのがカッコ良いね。

ベースもウマイわこのバンド。

Enemy To Injustice

新作の中で一番のお気に入り。

メロディが美しすぎる!

展開も複雑で言うことなしだ。

多くの(全ての、と言っても良いか)メロパワのバンドがたどるように、「Galneryus」もシンプルな楽曲の形骸化が始まりつつある。

なので、こういう新機軸な1曲は大歓迎であり、さらにその質が高いことが私にはとても嬉しく感じられるのだ。

Vetelgyus

アルバムのタイトルトラックにしてインスト。

ギターのSyuとキーボードのYuhkiが、曲の前に「さぁ勝負だ」と言わんばかりに、腰に手を当ててチョコンと睨み合うのは最高の演出だった。

ひたすらギターとキーボードのソロ合戦。

これも新機軸な1曲だね。

The Judgement Day

疾走ナンバー。

前曲で引っ込んでいたSyoが再び登場。

しかしこの人の歌唱力はすごいな。

だってアルバムとほとんど変わらないんだもの。

MC。

楽屋は寒かったが、会場は暑いねとSyo。

次に演る曲はシングルカットされるとのこと。

Attitude To Life

パワーバラード。

バラードでのSyoの存在感はすさまじい。

さすが長年ソロで歌手をしているだけあって、彼は歌うことによってお金を貰える人なんだなぁと納得の歌唱力だった。

彼の歌を聞くためにお金を払っても良いと素直に思ってしまったし、シンガーとはそういうものなのかと考えさせられた。

メタルでここまで上手いシンガーはあまりいないからね。

Secret Love

ポップなメタルなのだが・・・コレがクセになる。

ジャパメタ風だし、こんなんも大いに歓迎。

手を左右に振り、ライブのラストみたいだ。

Bash Out!

ここでようやく旧作からのプレイ。

レコ発ライブとはこういうものだったかと再認識。

客が叫ぶべき箇所があって、すんごい盛り上がるねコレ。

てっきりアンコールで演るのかなと思っていたけど、この位置。

「Galneryus」には珍しくリフでゴリゴリ押してくる。

I Wish

アルバムの最後の曲(インストは除いてだけど)。

昔ほど破壊力のあるメロディーではないけれど、切なくて良いメロディーだね。

ここからアンコール。

Alone

これまたSyoのヴォーカルが冴え渡る、ポップ寄りの曲。

上質。

The Promised Flag

これでもかとピロピロ弾きまくるSyuに目が釘付けだ。

この人のプレイを観てると、いくらでも長く速弾きってのは出来るものなのかと思ってしまう。

自分の中のハードルが上がる感覚。

素晴らしすぎる。

アンコール2回め。

Angel Of Salvation

ラストにコレを持ってくるか!

完璧・・・である。

長尺で飽きが来ない展開を作るのは、至難の業である。

「Helloween」の「Halloween」、「X Japan」の「Art Of Life」、、、枚挙できない。

非常によく練られた会心の1曲。

断言するが、「Galneryus」の歴史に残る名曲だ。

涙が出そうだ。

終わりに

これにて幕。

なんと、「Galneryus」は青森でライブを演るのは初めてだそうだ。

客の入りを見ると、もしかしたら最初で最後になるのかもしれない。

それでも青森在住の私にとっては、本当に嬉しいライブだった。

確かに青森は過疎だし、お客さんは少ないかもしれないけれど、ぜひまた来てくださいよー!

その分コアなファンだけが集まったんだと思うし、こういう地域を大切にお願いしまーす!!

「ヘドバン」というムックも売れ行き好調だし、ジャパメタに対する偏見も、一昔前に比べて減ってきていると感じる。

未だに偏見にとらわれている方々、ぜひ「Angel Of Salvation」を聴いてご覧なさい!

度肝を抜かれ、目からうろこが4000枚位落ちますよ!

そうそう、外国人のお客さんがいたことも印象に残っている。

日本のメタルは、国境を超えて、全ての人間の心に届く力があるのだ。

2014.11.12 Freakz

(追記)

このライブは今思っても貴重な経験だったな。

やっぱり、以来青森はツアーの日程に入ってこない、残念。

昔は海外のバンドこそがメタル、日本のメタルは邪道という雰囲気が業界にあった。

一強のメタル雑誌Burrn!の方針による影響も大きいだろう。

聖飢魔IIのデビューアルバムに0点をつけた話は有名だ(現在は和解したようだが)。

私が上の記事を書いたのは2014年。

本文にも書いた通り、この頃ヘドバンの発売が始まって、徐々に徐々にBurrn!的な価値観だけではないんだということが広まってきたような気がする。

世界的に成功した「Babymetal」が良い例。

BURRN!の表紙に日本人で初めて載ったのが高崎晃で、それが2016年というのも象徴的だ。

BURRN!誌も価値観の多様化を感じ、少しずつ方向転換をせずにはいられなくなったのだろう。

しかし未だに昔のBURRN!的思考からアップデートできていないメタルファンもちらほら見かける。

そういった人がTwitterで4411人もフォロワーを抱えてたりするんだから、もはやメタル界のDappiだね、嘆かわしい。

2022.5.12 Freakz

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