ライブレポート 人間椅子 2011.8.28 青森Quarter

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初めに

楽しみにしていた「人間椅子」のライブ、行ってきました。

人間椅子レコ発ツアー「此岸礼讃」。

2011年8月28日、青森Quarter。

開場15分ほど前に到着。

まだ客はまばらだ。

人だかりができないうちに、当日券を購入(忙しくて前売り券を買えず)。

ぼちぼちお客さんが集まってきた。

恐らく全部で200人くらいかな?

例のごとく他のお客さんが着てるバンドTシャツをチェックする。

「人間椅子」のシャツが一番多いのは当たり前だが、それ以外に見かけたのは「Metallica」、「Slayer」、「Kiss」、「Extreme」、「筋肉少女帯」などだ。

やはり当日券だけあって、そんなに前の方には行けず。

しかしこれでいいのだ。

開演までのしばしの時間、缶ビールを飲みながらSEに耳を傾ける。

これもまた好きな時間の過ごし方で、前の方に陣取ってしまうと、飲み物が飲みづらいし、缶を捨てに行くこともできない。

6分押しくらいで開演。

新しく作られたSEに期待感がふくらむ。

このSE、普通に人間椅子が演奏し、歌っているものだ。

なかなか例のないことかもしれない。

その内容はもちろん、格好いいの一言。

とても人間椅子らしい雰囲気だった。

3人が登場し、いよいよライブスタート。

沸騰する宇宙

順当にアルバムの1曲目から。

低音がずしりと腹に響く1曲だ。

客全員でオープンセサミ。

あゝ東海よ今いずこ

ニューアルバムで鈴木らしい1曲といえばコレだろう。

細かいリフレインがユニゾンで繰り出される様が心地よい。

しかし、阿藤快にしか聞こえないね、サビ。

 

ここでMC。

ブルースがロックの源泉だという話を和嶋。

ロックの源泉は「Kiss」だと思っていたと鈴木。

ほのぼのとした笑いが起こる。

愚者の楽園

新作は原点回帰というか、彼ららしい曲が多く収められたと思っている。

そんな中で比較的ポップで最近の人間椅子らしい曲がコレだろう。

ブルースらしさを出したというリフがとても心地よい。

膿物語

ここでようやく旧作からのナンバー。

ノブからのリクエストで鈴木が書いたといわれる、生理的嫌悪感を催させる歌詞のオンパレード。

アルバム「真夏の夜の夢」発表時に聴いたときは少し地味かな、という印象を持っていたが、ライブで聴くと血液が沸騰したー!

和嶋も何だか笑顔が多かったような気がする。

 

ここで再びMC。

鈴木のMCで面白いものがあった。

昨晩実家に宿泊した鈴木は、今日の曲順を書いた紙を見ていた。

曲順表には曲名を全て書くわけではなく、略称で記す。

「ふじつぼ」とか「東海」とかそんな感じだろう。

で、「もっこ」って書いてあるのを見て鈴木の母親が、

「なんだ、泣げば山がらもっこ来るって歌あるんだが?」と言ったらしい。

鈴木の母親は新作をまだ聴いておらず(近作3つくらいは買ってないらしい)、略称を見ただけでよく当てたねぇという話。

最後に鈴木は「ロックを聴きに来たお客さんにこんなどうでもいい話を…」と反省気味。

いやいや、こういう雰囲気も人間椅子の魅力の一つでしょ。

というわけで5曲目は…

泣げば山がらもっこ来る

人間椅子らしさ爆発、津軽弁の歌詞だ。

津軽弁をリズムに乗せるのはなかなか骨の折れる作業らしい。

津軽出身の私が聴いても、よく津軽弁の雰囲気が出てる。

すごいことだ。

間髪入れず…

冥土喫茶

今日は「膿物語」も出るわ、「冥土喫茶」も出るわ、鈴木のいいとこがよく出てる。

自分の好みであるので、こういうスラッシュ曲が入ると血がたぎる。

ヘドバンで首の筋肉が痛くなる。

 

ここでまたMC。

次にやる「胡蝶蘭」について和嶋。

ギターソロが左へ右へ移動するのは、二匹の蝶が追いつ追われつ飛んでいる様を表現したそうだ。

胡蝶蘭

実は新作の中で最も気に入った曲の一つ。

人間椅子らしさを逸脱せず、しかし新味を感じさせる曲で、感服してしまった。

16枚もスタジオアルバムを出し、アイデンティティーも確立して、それなのに新しさを感じさせるなんて奇跡に近い。

演奏も完璧、感動しちゃった。

 

すぐにまたMC。

メンバーの学生時代の活動についてお互いに暴露しあっていた。

和嶋は仏教の研究会に入っていたが、その実態はプログレ鑑賞会だったとか。

今度その同窓会があるから、鈴木の袈裟を借りたいと言っていた。

鈴木は袈裟と一緒にバリカンも貸してやると言って開場は爆笑。

和嶋は「刈って行かなきゃダメか、在家さんは僕だけだしなあ」とぼやいていた。

今昔聖

新作のラスト曲で、人間椅子が伝統的に作ってきているタイプの曲。

私は「こぢんまりとしたどっとはらい」という印象を持っている。

まあ、どっとはらいの方が完成度が高いのは確かだけど、格好いいリフがたくさん出てきて好印象。

こういう安心して聞ける曲が前作「未来浪漫派」には不足していた。

審判の日

驚異的な完成度を誇る人間椅子の3作目「黄金の夜明け」からの1曲。

その中では私は好きではない部類に入る。

淡々と同じリフが繰り返される様が趣味に合わないのだ。

しかし、中盤、変拍子が炸裂するパートは文句なしに格好いい!

ってなことを再認識させられた。

相克の家

何度もライブで聞いているが、決して飽きないタフさを持った曲だと思う。

ネチネチと練り込んで作ってあるリズムがそうさせるのであろう。

完成度の高い曲だ。

 

MC。

相変わらずノブの運転は怖いと鈴木。

140キロでこの車間かぁと言っていた。

ノブは追い越し車線から決してどかないらしい。

速い車を左側から抜かせないと気が済まないと言っていた。

阿呆陀羅経

人間椅子の総合力がよく出た1曲。

よい意味で親しみやすいリフ。

持ち味をそれぞれ生かしたボーカル(特にBメロの鈴木!)。

ポップなんだけど名曲、大好き。

ギラギラした世界

鈴木のボーカルから始まるアレンジが好印象。

3作目「黄金の夜明け」収録の「独裁者最後の夢」に似た雰囲気の1曲。

アップテンポでポップで、人間椅子らしくない(そろそろ「らしく」なってきたのか?)メロディがサビで炸裂。

この曲も好きだー。

 

ここでようやくノブがMC。

いままで黙っているのが辛かったと告白。

赤と黒

人間椅子も変わったな…と思うのだが、このストレートな1曲もどうしようもなく格好いいのだ。

もはや自分の気持ちに嘘はつけない。

初めはなじめなかったこの1曲。

今ではライブで待ち望むほどになり、始まったとたん私はちょっとした咆哮をあげてしまったほどだ。

それほどまでにこの曲は熱い!

ここからは終演へ向けてタテノリナンバーの連続だ。

天国へ結ぶ恋

人間椅子のライブには数多く足を運んでいる自負があるが、まず欠けたことのない名曲。

たまには演奏しなくても良いんじゃないかと逆に思ってしまう。

今回「りんごの泪」が演奏されなかったのは驚きであると同時に評価している。

本当は私は「天国へ結ぶ恋」より「幸福のねじ」が聴きたかったのだ(だって最近聴いてないんだもん)。

針の山

とにかく盛り上がるこの1曲。

大大大好きなんだけども、前の曲と同様、たまにはセットリストから外しても良いのでは…と贅沢なことを思ってしまう今日この頃。

 

ここからアンコール

悪魔と接吻

これはやらないだろうなと私の中で高をくくっていた1曲だ。

確かに激しく、アンコールにはうってつけの1曲だが、「チュウ!」ってのがどーも恥ずかしくて男にはノリづらい。

アブサンを飲みながら聴きたいナンバーだ。

地獄風景

あれ、もうやんの? というのが正直な印象。

前回、前々回と六戸でながーいライブを見てきたから、短く感じちゃってるんだね。

トータル17曲目なのに。

曲自体の完成度は言うまでもなし。

 

アンコール2回目は…

どっとはらい

この曲でシメるのが最近の通例。

この曲もあんまり飽きがこない。

構成が練りに練ってあるからなんだろうな。

中盤のプログレ部は、もう覚えるのを放棄しました。

複雑すぎるでしょ(褒め言葉)。

エンディングは、和嶋が歯で弾くのはもちろん、フロント二人が楽器を客席に突き出して、弦を触らせるという新しいサービスも。

…前売り券買えば良かった。

終わりに

和嶋の謙虚で実直な態度は敬服させられる。

鈴木の「ペテン師」ぶりには幻惑させられ、愉快に感じる。

まっすぐなノブの性質は好感が持てるし、第3のメンバーとして馴染んでいる。

そういった点は勿論揺るぎがない。

だから人間椅子が好きなんだと、声を大にして言える。

ライブが終わり、感想を文章として書いている今、もう次のライブが待ち遠しい。

また青森に来てくださいね!

2011.8.29 Freakz

〈追記〉

12年以上前のレポートとは言え、普通に当日券で入っているのに驚きますね。

現在ではファンクラブのみでソールドするんだから。

「此岸御詠歌」を私が初めて聴いたときのようですね。

そのかっこよさに一発で痺れた気がします。

今の人間椅子はどの曲がプレイされるか、良い意味で予測しづらくなってきている。

「りんごの泪」なんか何年も聴いてない気がするなぁ。

「針の山」は一時セトリから外れた時期があったが、すぐに戻ったね。

これは予定調和の美学と言うか、演らなきゃしまらないもんね。

どっとはらいの中間プログレパートは、今はしっかり理解できました。

12年前の自分に自慢してやりたい。

今始まるツアー「バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~」のセトリ予想もするつもりだが、難しそうだ。

私はまた青森公演のチケットを買うつもりです。(前日東京で「Carcass」観るからハードスケジュール)

2024.1.23 Freakz

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