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当然の流れとして「Rage」にもたどり着いた
ジャーマンメタルの中堅バンド、「Rage」。
私が「Rage」を知ったのは「Black in Mind」が最新作の頃だ。
「Helloween」を好きになり、その当然の流れとして「Rage」にもたどり着いた。
当時の最新作である「Black in Mind」を聴いて、大いに気に入った。
アレンジや構成が少々荒削りではあるが、スピード感もバッチリ。
歌メロも「Helloween」にはない哀愁が漂っていて、心地よい。
これは良いバンドを見つけたと喜んだ。
アレレレなんだかつまらない
さて、他のアルバムも買ってみるかと食指を伸ばしたが、なんだかピンとこない。
筋肉少女帯ではないが「アレレレなんだかつまらない」状態。
他のアルバムも買いあさってはみたが、どうやら「Black in Mind」は「Rage」の作品の中で特殊な位置にあるようだ。
「Black in Mind」より前のアルバムは、歌メロがそれほど哀愁味を帯びておらず、また、アレンジの単調さが目立つ。
以後のアルバムでは妙に大人しくなってしまい、高音シャウトも少ない。
生産的なバンドでね
「俺たちは実際、生産的なバンドでね」と本人たちが語っている通り、アルバムを出すペースも早く、1枚のアルバムに収録される曲の数も多い。
しかしそれは、結果的に多くの捨て曲をアルバムに含ませる結果となっていて、完成度が大いに低くなっている。
「Black in Mind」が好きだっただけに、肩透かしを食らった気分になったものだ。
アレンジや構成が甘いのは仕方ないけれど、それならジャーマンメタルらしい歌メロやスピード感が欲しい。
「Black in Mind」が特殊なのであって、本来の「Rage」の音楽性ではないのだと言われればそれまでだが、どうかもう1度「Black in Mind」的な作品を作ってくれないかなぁ。
2010.3.4 Freakz
(追記)
これはもう13年前に書いた記事なので「中堅」などと表現しているけど、いまやドイツのメタル界の重鎮ですね。
Peter “Peavy” Wagnerも見た目が完全に重鎮となってしまいまして、若かりし頃の写真を見たら驚くこと必至です。
「Rage」は今も現役バリバリでアルバムを量産し続けている。
新しいギタリストもテクニカルな演奏が得意なようで、非常にうまい。
せっかく前へ前へと進もうとしているバンドに「Black in Mind」へ戻れというのは野暮というもの。
「Black in Mind」を聴いていればいいではないか。
でも日本で「Black in Mind」が人気作だったのは事実で、日本ツアーも結構な箇所を回っていた。
LOUD PARKに出たときも「Black in Mind」から多くの曲を演ってくれた。
やはり「Rage」は偉大だ。
2023.3.14 Freakz
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