Between the Buried and Me ~ごった煮~

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プログレのデスメタル風味、その他雑多な音楽を添えて

これは凄いバンドだ。

私の中ではここ10年間で最もハマったバンドのひとつである。

音楽性は「プログレのデスメタル風味、その他雑多な音楽を添えて」ってな感じか。

とにかく複雑に楽曲を構築していて、聴いていて面白い。

その複雑性故に、1回聴いただけでは全貌を理解できない。

5回6回と聴いているうちに、「ここはこういう構造になっていたのか」という発見がどんどん出てきて、まったく飽きない。

しかしその聴きこみが億劫だということはなく、むしろもっともっと聴きたくなってくるという麻薬のような音楽性だ。

違うパートの連続のように思えて、実は全体に芯が通っている

次々と異なるパートが繰り出してくる音楽性というのは、何もこのバンドに限ったことではない。

以前書いた「After the Burial」もそうだし、「Cryptopsy」もそうだ。

しかし、この手のバンドは、色んなパートの積み重ねゆえに、楽曲ごとのカラーが出ていないことが弱点だ。

全部まとめて1曲にしたらどうかと以前も書いた。

しかし「Between the Buried and Me」は違う。

楽曲ごとに主題となるメロディやリフ、コード進行などがきちんと設定してある。

違うパートの連続のように思えて、実は全体に芯が通っているのだ。

だから曲ごとの個性が出ている。

こういった点で、「Between the Buried and Me」は他バンドの一つ先の次元にいるような気がしてならない。

まさに圧巻

組立の部分がよく考えられているだけではない。

リフ、メロディ、どれをとっても秀逸なものばかりだ。

それが抜群のセンスで持って繋げられていくさまはまさに圧巻。

また来日してくれないだろうか。

絶対観に行く。

2012.8.21 Freakz

(追記)

デスメタルと何かを混ぜるバンドの宿命は、デスメタル要素がどんどん減っていくこと。

新たなことに挑戦したいという思いが強いため、自然とそうなっていくのだろう。

「Opeth」然り、

「Deafheaven」然り。

その変化自体を全否定する輩の多いこと多いこと。

そういう変化は断じて悪いことではない。

2022.3.18 Freakz

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