実は音楽的にも優れたバンドであった
殺害塩化ビニールにかつて所属していた、過激なパフォーマンスを行うパンクバンドだ。
ヴォーカルのキャロライン山田の、主に爆竹を用いたパフォーマンス(自傷行為)で有名だ。
そのステージ上の奇行のイメージが先立っているが、実は音楽的にも優れたバンドであった。
特筆すべきはリズム隊の演奏レベルの高さだ。
二人のリズム隊がしっかりと楽曲の骨組みを支えている
ドラムのHIROSHIは非常にタイトで正確なドラミング。
ヘヴィメタルのような重いドラムではないが、スピーディで、聴いていると焦ってくるような切迫感がある。
好きなタイプのドラマーだ。
ベースのモンチッチは、重低音はあえて避け、軽めの音でコミカルに上下するベースラインが身上。
その演奏はかなり速く、また正確で、ブイブイ動いてカッコいい。
ギターが目立たないだけに、テクニカルなプレイが楽曲の中で光っている。
この二人のリズム隊がしっかりと楽曲の骨組みを支えているからこそ、「Aids」の音楽は魅力的なのだ。
考えてみれば、恐悪狂人団の新作「-禁忌-残虐秘宝館」もこの二人が参加してたっけ。
恐悪の新作が高水準だったのは彼らの功績だろう。
往時のメンツで復活してくれないかなぁ
残念ながらアルバム「ウンコ喰いたいッ!!」の後、ドラマーのHIROSHIは脱退してしまったので、次作以降は「ウンコ喰いたいッ!!」ほどの魅力がなくなってしまった。
ドラマーが変わって、パワフルさに欠けてしまったのだ。
ベースラインも、それほど扇情的なものではなくなってしまった。
昨今、次々と往年のバンドたちが再結成をしている。
Aidsも往時のメンツで復活してくれないかなぁ。
アルバム出たら絶対買う。
2010.4.22 Freakz
(追記)
96年の解散後の情報が全く見つからない。
社長と仲違いしたという文章を見た気もするが、ソースは忘れた。
誰か殺害詳しい人いないかしら?
2022.3.10 Freakz
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