奇行 ~フツーじゃない~

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ショッキングなパフォーマンス

パンクの人たちはしばしば、ライブにおいて奇妙なパフォーマンスを披露する。

そのショッキングなパフォーマンスを一目観たくて、物好きが集まる。

 

ザ・スターリンの遠藤ミチロウ

→豚の臓物を客席に投げつける

 

JAGATARAの江戸アケミ

→蛇を生で食べる

 

ばちかぶりの田口トモロヲ

→電子ジャーの中に脱糞

 

ハイテクノロジー・スーサイドのCRAZY-SKB

→電動ドリルで自分の腹をえぐる

 

ハナタラシの山塚アイ

→チェーンソーで動物を殺す

 

AIDSのキャロライン山田

→爆竹のかたまりに頭から突っ込む

 

有頂天のケラ

→ステージ上から出前を取る

 

…上に書いたものはほんの一部で、まだまだまだまだある。

記憶だけを頼りに書いたが、調べればいくらでも出てくるだろう。

打算的な行為とは違う

これらの奇行(のほとんど)は、客寄せを目的として行っているわけではない。

そういう打算的な行為とは違う。

 

彼らは、自分を表現したいという欲求が人以上に強いのだ。

また、若さ故に、自分を表現することができないでいる。

そこでステージの上での奇行という、少々ひずんだ形で現れているのだ。

彼らの作品群は非常におもしろい

彼ら(のほとんど)がその後、年を重ねるにつれ奇行をやめ、優れた芸術活動を行っていくのは、このように非常に強い表現衝動を抱えているからだ。

その強い衝動を優れた芸術として昇華させている。

だから、彼らの作品群は非常におもしろい。

ステージで奇行を行うバンドがいたら、注目してみると良いかもしれない。

2010.1.18 Freakz

〈追記〉

良くも悪くも、最近のバンドたちは真摯に音楽と向き合っている。

こっちが引いてしまうようなヘンなことをしない。

ところで、差別はいけないことだけれど、差別的な人物が演劇に登場してもよいではないか。

小説に人殺しがわんさか出てくるのと同じことだ。

それすらタブーにしてしまったら、表現者たちは何もできなくなってしまう。

芸術家が表現をするために戦わねばならない、これはいつの時代も同じであったのかもしれない。

その形が時代とともに変容してるだけ、と言えばそれまでだが、ヘンなのもっと観たい!

2025.12.26 Freakz

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