ライブレポート 人間椅子 2024.11.8 青森Quarter

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初めに

はいはい、毎度おなじみ、Freakzのライブレポートだよーっと。

バンド生活35年「怪奇と幻想」ツアー青森公演です。

今回もご多分に漏れず、大変「足元の悪い中」での興行となりました。

でもあの程度で済んで良かったよ、この時期に青森は雪降ったりするんだから。

 

会場に入り、手早く荷物をロッカーに預け、ドリンクチケットをハイボールに替え、真ん中あたりに陣取る。

なんだかいつもより混んでいる印象だ。

後のMCで知ったのだけれど、人間椅子が青森Quarterで行ったライブの中で、最も人が入ったらしい。

それでも札止めまでいっていないのだから、もっとぎゅうぎゅうに詰め込めるってことか。

 

一つ失敗、履いてきたボトムスにポッケがない。

すなわち、ロッカーの鍵を入れるとこがない。

というわけで、終演まで鍵を握りしめながら観ることに。

新青年まえがき

さて、今回の出囃子は前ツアーと同じくこの曲で。

此岸御詠歌からバトンタッチということでいいのかしら?

鉄格子黙示録

ライブの幕開けに、コレほどふさわしい曲はなかろう。

デビューアルバムの一曲目だ。

中途で終わるアルバムバージョンではなく、もちろん完全版で演奏。

「怪奇と幻想」というタイトルに相応しい、初期和嶋特有のグロテスクなワールドが拡がる。

人生万歳

これは予想できなかったなぁ。

かなり久しぶりに聴いたけれど(多分)、こんなに盛り上がる曲だったのね。

みんなで「バンザーイ!」と叫ぶのが楽しい。

和嶋の人生観が綴られていて、僕もだいたい同じように考えているから、親近感のある曲。

恋は三角木馬の上で

MCを挟んで倒錯した恋を歌う名曲。

はてはて、最後に聴いたのはいつだったかしら?

とても久しぶりな気がするけれど、ただ忘れているだけで最近聴いていたりもするものだから、年を取るとよく忘れるようになるね。

三曲連続ノリの良い曲が続いて、会場が温まってきた。

人間失格

最近聴いた曲を「久しぶり」と形容してしまう僕だけれど、これは本当に久しぶりに聴いた気がする(未確認)。

人間椅子最初期、それこそデビュー前からプレイされている曲で、ホントにかっこいい!

僕が初めてCDで聴いたのが小学生の時で、全く意味が分からなかったのを覚えている。

だって僕は楠瀬誠志郎とか聴いていたんだから。

でも今なら分かる、この曲の素晴らしさが。

きっとあの世で太宰も膝を打っているのではないだろうか。

白眉は中間部の静寂パート。

静寂、つまり音のない状態を音で表すという離れ業をやってのけているのだ。

人間椅子には他曲にもこういったパートを盛り込む曲が少なからずあるが、きっとこれが最初の試みであったのだろう。

後半、一転してノリの良いリフに切り替わって、お客さん全員で「ないないない!」

とっても気分が良かった。

夢女

私は小学生の頃から人間椅子を聴いているし、私なんかよりも遥かにバンドに詳しい方々も多いことと思うが、さすがにこの曲は誰も知らなかったんでないかな?

それもそのはず、和嶋が高校一年生の時に作った曲だそうだ。

ノブはタンバリンのみ、今みたいに複雑でないけれど、今の人間椅子につながるテイストがすでに感じられる。

デモテープでは、中間部に「エロテープ」なるものの音声をバックに入れていたそうだ。

年齢的に馴染みのない言葉なのだが、そういった時代だったんでしょうね。

ちょっとここにしたためるには抵抗のある話をしていた。

芋虫

イントロで歓声が上がる。

大好きな一曲だものね、私の口からも嬌声が出ていたに違いない。

乱歩の小説から取られた曲で、悲しいベースラインが小説をよく表している。

未読の方はぜひ読んでほしい。

トラウマレベルの衝撃を受けるはずだ。

東京ボンテージ

ライブで聴いたのは…初めて…か?

これはかなりのレア曲だ。

人間椅子が初めてダウンチューニングを用いた曲ということで紹介されていた。

そうそう、ギターソロのときに、BUCK-TICKの「唄」という曲によく似たリフが出てくるのだ。

今調べてみたところ、人間椅子のほうが4年ほど先んじているから、今井寿さんは人間椅子のファンなのかもしれない。

その件のソロであるが、CDでは2回しで終わるところを、和嶋がかなり長ーく演奏。

曲終わりで鈴木が「和嶋くん永遠にソロ弾くのがど思った」と言っていた。

神々の決戦

曲前に、鈴木が相撲の話をし始め、尊富士の話などをしていたんだけれど、ホントは宝富士が好きみたい。

あんなかわいい顔した力士いない、と褒めていた。

相撲の話をするなんて、もしかして次曲は…なんて考えた人も多かろう。

でも「相撲の唄」ではなくこっちでした。

はっけよいのこった! だものね。

水没都市

人類は何度か絶滅している、という和嶋が好きそうなお話からこの曲へ。

ごめんなさい、これも私が初めて聴いたのは小学生の頃。

この曲の魅力を理解することができなかった。

アルバム「黄金の夜明け」には名曲が多く、最高傑作に推す人も多い。

「水没都市」はその象徴と言ってもいいかな?

若い頃の曲だから、今の和嶋にはキーのきつい箇所があるようで、メロディを替えて歌っていた。

出ないものは仕方がないのだけれど、この曲のコアとなる盛り上がりパートなので、ちょっと複雑な気分。

ノブが歌うっていう手段もあると思うけど、この後どうするか、目が離せませぬ。

この曲も「人間失格」のような静寂パートがある。

これが、実に、良いのだ。

深い海を漂っているような、母親の胎内にいるような、なんとも心地よい気分にさせてくれる。

神々の行進

おお、神々シリーズを二曲とも演るとは。

こちらは「えいえいおう!」と叫ぶ方ですね、盛り上がる。

和嶋はどっちがどっちかたまに分かんなくなると言っていた。

しかし次のアルバムには神々シリーズの曲をまた入れるとも言っていた。

無情のスキャット

はい、これは演ると思っていました。

というか今回のセトリ予想、2曲しか的中しないという…

35年やってるバンドのセトリの予想は皆さん、なかなか当たりませんよ。

今回はもちろん、和嶋の詩集が出るにあたって、この曲は外せませんよね。

お客さんのノリもとても良く、非常に盛り上がりました。

赤と黒

きたかー。

ノブが歌う曲で最も盛り上がるのはこれだと思いますね。

セトリ予想では見事に外しましたけれど。

外したけれど、大好きな曲を演ってくれて私は感無量でしたよ。

後方からは女性の「かっこいいーっ!」という声が聞こえていました。

雪女

きたか、雪女、来たか、来るよなぁ。

季節的に来るよなぁ、なぜ僕はセトリ予想に入れなかったんだ…

ホントにとても良くできた曲で、激しいリフ、変拍子、からの静寂パート。

非の打ち所がない絶対的名作。

針の山

おなじみ、本編ラストはこの曲。

水戸黄門のラストが変わらないのと同じく、SlayerのラストがAngel of Deathであるのと同じく、人間椅子の本編ラストはこの曲固定で良いでしょう。

お客さんが何より望んでいるのだから、何も悪いことではないのだ。

私はポッケのないボトムスだったため、手にはロッカーの鍵とともにハイボールのコップを持っていた。

中には氷が少し残っている。

私は急いで氷を口に含んでガリガリと齧って飲み込んだ。

だって、ジャンプしたかったから。

神経症 I Love You

アンコール一曲目。

インディーズ時代によく演っていた曲だと言っていた。

初めて聴いたときは、あれ、ドロドロしてなくて爽やかだ、なんて思っていたものだけれど、歌詞がヤバいですね、やっぱり。

エキサイト

この位置には、スラッシュ曲が来るんですよ、大抵。

地獄とか、ダイナマイトとか。

私は地獄風景を予想したけれどハズレ。

外れたけれど悔いなし!

ノブが叩くエキサイトは多分初めて観た(未確認)。

年甲斐もなくヘドバンした私は、少し気分が悪くなって、オーラスはゆったりと聴くこととなりました。

どっとはらい

オーラスはいつものこの曲。

私は「なまはげ」と予想して見事に外しました。

疲れていたのもあって、中間部のプログレパートは、目を瞑って、ひたるように聴きました。

最後に

というわけで、最後は少し具合が悪くなったけれど、心安らかに楽しむことができました。

終演後は「一直」という美味しい焼き鳥やさんで独り打ち上げ。

人生は一度きり。

最期のときに、悔いなし、と思う自信はないけれど、楽しかったな、と思えるように生きていきたいな。

そんな希望の一部分が、今回の人間椅子のライブでした。

ありがとう、来年、また待ってるよ!

2024.11.10 Freakz

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