音楽性の歴史を二分割せよ
「Megadeth」の音楽性の歴史を二分割せよと言われたら、「Rust in Peace」と「Countdown to Extinction」の間がちょうど境目になるだろう。
この境目以前と以後の間の差異は、私の中では決定的なものだ。
無論「Megadeth」はスラッシュメタル四天王と呼ばれているし、すべての作品において広義のスラッシュメタルであるという分類はできる。
しかし狭義のスラッシュメタルに含まれるのは「Rust in Peace」以前の4作品だ。
一言でいうとスラッシュ魂
ここでいう狭義というのは具体的に言うと、攻撃性であったり、疾走感であったり、リフ展開を主軸に据えた曲作りであったり、緊張感のあるギターソロであったり、そういったものが十分に入ったスラッシュメタルということだ。
一言でいうとスラッシュ魂ということになるだろうか。
(このように細かく考えていくと、結局ジャンル分けなんて意味のない作業だという結論に陥りがちだが、私はそうは思わない。
だって、ジャンルって絶対にある程度の指標にはなってるはずだもの。)
私は次のアルバムを買うだろうか
「Countdown to Extinction」以後の「Megadeth」も嫌いではない。
毎回高品質なヘヴィメタルを聴かせてくれる(「Risk」はまだ好きになれないけど)。
しかし、本当に好きなタイプの音楽ではないのだろう。
もし、新人バンドのアルバムを買って、内容が「Countdown to Extinction」だったら、私は次のアルバムを買うだろうか。
不可能と知ってながら、それを望んでしまう
つまり、私は「Rust in Peace」以前の4作品こそ、自分が「Megadeth」を好きな理由であると思うのだ。
そしてまた、結構多くの人が同じように感じているのではないかと予想している。
ハードな音楽性に戻りつつある「Megadeth」だが、恐らく真の意味で原点回帰することはもう不可能だろう。
不可能と知ってながら、それを望んでしまう今日この頃だ。
2010.9.30 Freakz
(追記)
「原点回帰」とまではいかなくとも、私の予想を大幅に超えて「Megadeth」はスラッシュ路線に舵を切っている。
新譜の評判もすこぶる良い。
さらにここに来て、来日公演にMarty Friedmanがゲスト参加するという情報も入っている。
追加公演まで決まって、まだまだ現役の大佐だ。
私は日程の都合で観に行けないのが超悔しい。
超悔しい。
二回書いちゃったよ。
2023.2.6 Freakz
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