聴く者の心をびしびしと揺さぶるのだ
大槻ケンヂの歌は下手だとよく言われる。
まあ、実際音を正確に取るヴォーカリストではない。(私なんかより全然上手いと思うけど)
しかし、だからといって彼のヴォーカルに価値がないわけではない。
彼のヴォーカルには説得力がある。
自分で詩を作っているだけに、心がとてもこもっている。
それは特に「語り」で真価を発揮し、聴く者の心をびしびしと揺さぶるのだ。
シャウトは聴き手のテンションをぐっと上げる装置
それに、語りでしか真価を発揮しないわけでもない。
特に2ndアルバム「Sisiter Strawberry」の頃の声は、高音シャウトが良く出ていて良い。
水っぽくて好きな声だ。
その後、シャウトを使う頻度は減っていくが、要所要所で使われるので、とてもかっこよい。
シャウトは聴き手のテンションをぐっと上げる装置だと思っているので、そこに音程がどうだという批判はお門違いだ。
2010.12.22 Freakz
(追記)
この後、執筆当時の自分は、オーケンの歌い方が変わってきたことや、以前の歌い方のほうが良いとか、そういったことを書いていたのだが、はっきり言って余計なお世話ですね。
オーケンが好きなように歌うのが一番。
齢を重ね、円熟味を増したオーケンの歌声には、若い頃にはなかった余裕みたいなものが感じられる。
これはこれで魅力があるものだ。
2022.3.15 Freakz
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