ライブレポート 人間椅子 2016.11.13 青森Quarter

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初めに

さてさて、行って参りました。「人間椅子」のツアー「地獄の季節」。

今年の「人間椅子」は郷土愛たっぷり。

何だか毎月会っているような気がするよ。

昼は強い雨と突風で、こりゃ随分お足元が悪いな、と思っていたものだけれど、いざライブハウスに言ってみると雨も上がっておりました。

それでも11月の青森は寒い。

律儀に番号順に並んで、まだかまだかと会場入りするのを待つのでした。

いつものように脱いだパーカーはバッグにしまい、ドリンクチケットをビールに換え、SEに耳を傾けながらゆっくり飲む。

本日のSEは「Cactus」か。

ふと周りのお客さんを見回してみる。

「人間椅子」以外のTシャツは・・・あ、「Metallica」がいた!

私は「Rage」のTシャツで参戦。

時間通りに客電が落ち、「此岸御詠歌」がスタート。

律儀だね。

「阿呆陀羅経」

一発目はノリの良いこの曲から。

3人全員のヴォーカルが聴けるので、オープニングにうってつけ。

しかし、今更であるが、和嶋のギターがウマイ!

すんごくキャッチーで名曲。

ねぷたのもんどりこ

相変わらず、オープニングのリフでは血が沸騰する。

客席はかなりの盛り上がりだ。

他の場所でもやってるのかな? 青森仕様かな?

大好きな1曲だ。

MC

旧譜が再発になっているので、古い曲をいっぱい演るとのこと。

嬉しい限りだね。

4枚目のアルバムを出した後に、インディーズに落ち、苦節の時代を迎えた、というMCから次の曲へ。

羅生門

おお、いつ以来だろうか、えらく久しぶりのような気が。

長尺の曲だが、練られた展開で飽きない。

スローなリフがたまらない。

そして終盤、激しい展開に変わるのもまた素晴らしい。

名曲。

幽霊列車

コレも久々のプレイ。

曲は文句なしの名曲だ。

どれだけ素晴らしい曲かは以前何度も書いたので、ここでは繰り返さずにおこう。

MC

幽霊列車では、サビを客が一緒に歌ってくれているのが見えるそう。

客が完璧に歌っているのを見ると、歌詞を絶対に間違えられないなと思うらしい。

しかし、歌詞を間違わなかったライブは過去に一回もないと言っていた。

一回も間違わないライブが出来たら、乾杯しなければと鈴木。

間違うからライブは良いのだと和嶋。

 

以前ABAで放送されていた人間椅子倶楽部の話。

現在でもYoutubeで観られるが、放送当時は評判が悪かったと鈴木。

全然面白くないけど、その時間帯は他に何の番組もやっていないから仕方なく観てるとか、評判は散々だったらしい。

しかし現在、その番組を楽しく観てくれてる人がいるのが嬉しいと和嶋。

その番組内で多くのカバーを演っていたが、例えば「King Crimson」で検索すると後の方に人間椅子がカバーした動画が出てくるらしく、色んな所に人間椅子は潜んでいると言っていた。

クリムゾンの話が出たので、1曲プログレを、という流れで次の曲へ。

幻色の孤島

コレもかなり久しぶりに聴いた…ような気がする。

中盤から始まるプログレ部は圧巻の一言。

静寂パート→変拍子→ポリリズム、と息もつかせぬ、かつ執拗な展開がすごすぎる。

これでもかこれでもか、と繰り出される展開が鳥肌モノだ。

人間失格

うわーい、懐かしいぞこりゃ。

ライブで聴いたのは何年ぶりだ?

初期特有のドロドロ具合。

もしかしたらノブで観るのは初めてかも。

中間部の静寂パートから、徐々に感情が高ぶってくる終盤の展開が絶品。

MC

とにかく曲名が思い出せないと和嶋と鈴木。

人間失格では、盛り上がってくる直前の鈴木のシャウトは、「オレは人間失格だー」と思いを込めてやっているらしい。

展開は小説そのままだと和嶋。

芳一受難

イントロのスローなリフ、何かに似てるなぁと思ってたのだが、ようやくわかった。

「Slayer」の「Bloodline」って曲と少し似てるのだ。

イントロだけね。

相変わらず盛り上がる鉄板曲。

左右に揺れたくなるAメロ。

まるで往年の「アリス」のようなハモリを聴かせるBメロ。

サビでの「ほーいずいー」の大合唱。

名曲。

泥の雨

おお!

レコ発ツアーでも聴けなかった曲がついに!

テンポがヘンテコで、責めてる感が強い1曲。

初めて聴けて嬉しかった。

白眉は中間部の「しーとしと」パート。

雨がしとしと降っている感じをギターで上手く表現していて感心してしまう。

「悉有仏性」の「あー極楽」パートや、「雪女」の「ゆーきが」のパートとも通ずる名パート。

やはり日本人的な感性を大切にする和嶋。

素晴らしい。

MC

弘前の話。

和嶋は以前松原(弘前の地名)に住んでいて、今は取り壊され道路になっているとのこと。

あの道路ができて随分便利になったものだ。

「和嶋の家潰されて、たいして(とても)便利になった!」と言って笑う鈴木が可笑しかった。

和嶋の家の近所には太宰治が下宿していたらしい。

コレもすごい話だ。

太宰から谷崎につなげて次の曲へ。

痴人の愛

アルバムのラストを飾る重厚な1曲。

特筆すべきはラストの展開か。

そのカタルシスだけで聴く価値がある。

人間椅子が送る文学シリーズの名作。

洗礼

あまり好みのリフではないのだけれど、鈴木がノリノリ。

そのパフォーマンスで十分楽しめた。

見知らぬ世界

アルバムの最後の曲なんだけれど、執拗に作り込まずシンプルに仕上げられた1曲。

その単純な作りをポップなメロディとリフが補っている。

大好きな曲だ。

MC

ノブのMC。

次来るときまでにはもう少し津軽弁を覚えてくるとのこと。

だって「じょんがってるぜー!」しか知らないんだものね。

 

ここからしばし津軽弁トーク。

昨夜、ノブが鈴木の父親に話しかけられたのだが、ノブは何を言っているのか分からなかったそうだ。

「こったにしばれでるのにたいへんだなぁ」という内容だったらしい。

「しばれる」という単語は知っていたらしいけど、さすがネイティブ、通じなかったようだ。

 

「うるがす」という意味の標準語はない、と鈴木。

米をうるがすでしょ、米を水につけるって、そんな情けない話はない、というのが面白かった。

「うるがす」っていうのは、えーと、何ていうのかな、やっぱ、「水につける」っていう訳になるかな?

ビミョーにニュアンスが違うんだけれどね。

「少し時間を置く」っていうテイストが加わってる感じかな。

あー、説明難しい。

てなわけで津軽弁トークが盛り上がりつつ、「滅多にやらない曲だぜー!」とスタート。

道程

いつ聴いたかな?

たしかに最近は演ってないよなぁ。

今日あたりだったら、もしかしたら「都会の童話」とか、「亜麻色のスカーフ」とか、そんなんが飛び出すかと思ったけれど叶わず。

曲は超盛り上がりましたわ。

地獄の球宴

実に心地いいねぇ、このリフは。

Bメロの鈴木と和嶋の掛け合い。

グルングルンで腕を回すトコ。

地獄シリーズは数多くあれど、これは最も良い部類ではないか。

ソロの最初、「かっとばせーわ、じ、ま!」って言いたくなるんだけど、みんな言いません?

天国に結ぶ恋

説明不要の名曲。

盛り上がった!

しかし気持ちの悪い詞だ。

靴に満たした月経の血を指ですくって…のとこなんか、ヤバイでしょ。

針の山

最近の本編ラストでは必ずこの曲。

盛り上がるー!

間奏のジャンプが超楽しい。

 

というわけで、ここからアンコール。

悪魔と接吻

盛り上がる1曲だ。

アブサンが飲みたくなるね。

とにかく飲みたくなるよこの曲は。

ダイナマイト

鈴木がマイクを「手に持って」歌う。

開放弦だからなのか、ベースを引きながらのパフォーマンス。

すごいインパクト。

どっとはらい

ラストはおなじみ、この曲でお別れ。

おー、何だか中間部のプログレパート、理解できてきたぞ。

何年かかっとんねん、わかるまで。

終わりに

というわけで、レア曲も多く、常連もきちんと楽しめるライブでしたー!

人間椅子最高!

ツアーTシャツを購入して帰宅。

普段使いできそうな優秀なデザイン。

何でも、まだ公表はできないが、春にはまた青森に来るとのこと。

その日までキリンのように首を長くして待つとしようではないか。

2016.11.14 Freakz

(追記)

人間椅子の「King Crimson」のカバーは今ではなかなか上の方に出てくるね。

すごい名カバーだから、未視聴の方はぜひ。

しかし、自分も若かったからか記憶力がすごいな。

よくMCの内容や順番を覚えているものだ。

おかげで、自分で書いた文章なのにとても楽しめちゃった。

2023.2.17 Freakz

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