初めに
地獄の決定打!筋肉少女帯VS人間椅子VS人間筋肉少女椅子帯、と題された対バン。
人間椅子の次は筋少だ。
ステージ右から橘高用のでっかいスピーカーが登場すると、なぜか会場に拍手が起こる。
筋少観るのは初めてなので楽しみだ。
ついに筋少が登場。
…ド派手だ。
「人間椅子」が朴訥とした雰囲気だから、なお感じるのかもしれないが、なんて華やかなんだ。
特に橘高のキラキラ具合といったらない。
衣装、化粧、立ち振る舞い、笑顔。
…まるでアイドルではないか。
橘高前には多くの親衛隊が群がったのは言うまでもない。
イワンのばか
1発目にこれは盛り上がるねぇ。
橘高作曲の大名曲。
彼のギターソロは力強くて大好きだ。
これでもかと速弾きをかましてくるねー。
日本印度化計画
オーケンのヒット作は「ボヨヨンカレーブー」と揶揄されたりするが、その一角ですな。
筋少って曲ごとに振りが決まってんのね。
さすが武道館やってるバンドは違う。
でもギューギューの中でモンキーダンスは無理な気がする。
演奏はやはり素晴らしく、盛り上がった。
ワインライダー・フォーエバー
もとはオーケンソロのアンダーグラウンドサーチライからの1曲。
これは好きな歌詞だなあ。
見所は中盤、ラップ部分をフロント4人が掛け合うところ。
橘高、本城、内田が楽器を置いて、マイクを片手に叫ぶ。
アルバムの声もこの4人だったのか?
すごく印象に残ったシーンだった。
橘高がソロに間に合うように焦ってギターを背負ってたのを覚えてる。
ロシアンルーレット・マイライフ
近作の中では好きな部類に入る1曲。
サビ前の「ハイ!」が超気持ちいい。
家なき子と打点王
5曲目は橘高作曲の「家なき子と打点王」。
かっとばせー、が妙に浮いてて好き。
橘高と三柴の壮絶ソロバトル。
見応えがかなりあったー。
オーケンも「だーてーんおう!」のシャウトがちゃんと出てて安心。
孤島の鬼
オーケン好きなんだろうなあ、この曲。
ソロでもやってるし、特撮でも聴いたことがある。
三柴がいるとこの曲の説得力が増すね。
踊るダメ人間
Xジャンプが予想以上に楽しかった。
着地の瞬間床が湾曲しているのを感じることができる。
ラストのメロはだいぶ変えて歌ってるねオーケン。
高いのが出ないんだべなあ。
サンフランシスコ
私は再録のガッチガチなヘヴィメタルになってる方が好きなのだが、三柴もいるし、「仏陀L」のバージョンでした。
橘高のリフを速弾きするところが見たかったのだが、残念。
曲は切なくも激しい名曲で、やはり盛り上がった。
「お楽しみはこれからだぜ!」とオーケンが叫び終了。
終わりに
オーケンのMCはどこでどんな順番で入ってたか忘れてしまったので、ここに覚えているものを書き留めておこう。
どれも質が高く、面白いMCだった。
「この世に人間椅子と筋少しかいなくなったら、この世は地獄だ。
人間椅子と筋少以外いらねえだろ? いらねえでしょうがよ!
人間椅子と筋少と、あと必要だとすれば、Black Sabbathしかねえだろ!」
人間椅子vs筋肉少女帯vs何?シリーズ。
人間椅子vs筋肉少女帯vs Exile。
若い子に人気といえば「Exile」しか思いつかなかったとのこと。
人間椅子vs筋肉少女帯vsきゃりーぱみゅぱみゅ。
違和感ないだろ!って自分で言ってた。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」はどちらかと言えばナゴムで、「マサ子さん」の流れだとオーケンが分析。
客席は笑いに包まれた。
人間椅子vs筋肉少女帯vsいきものがかり。
きょとんとする客席に「ピンとも来てないだろ!」。
人間椅子vs筋肉少女帯vs塩谷瞬。
…など事前に考えてきたらしく面白いMCだった。
2012.5.19 Freakz
〈追記〉
もう12年も前になるのか。
この時代ってホントにお客さんをギューギューに詰めてたよね。
力を抜いても倒れないくらいの圧力がかかった状態。
今は時代的にもそんなに詰め込めないのかもしれないね。
観てる側もきついよこれは。
残念ながら赤坂BLITZは2020年に営業終了してしまった。
コロナウイルスが憎いし、個人事業主への手当を怠った政府も憎い。
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