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世界最速とよく言われる早弾きギタリスト
「Impellitteri」はネオクラシカル直系の、メロディアスなメタルをプレイするバンドだ。
世界最速とよく言われる早弾きギタリスト、Chris Impellitteriの作ったバンド。
「Impellitteri」の楽曲は良くも悪くも無難で、及第点といった感じだ。
メロディがきれいな曲が多いが、構成がどれも似たり寄ったり。
曲ごとの色があまり出ていない。
この曲はどれだけ速く弾いてくれるのかな?
そんな「Impellitteri」だが、何を楽しみに曲を聴くかと言えば、ギターソロだ。
「さぁ、この曲はどれだけ速く弾いてくれるのかな?」といった楽しみ方である。
ギターソロの入る箇所が予測できるので、「来るぞ来るぞ」みたいな期待感がふくらむ。
この楽しみ方が良いことなのか悪いことなのかは、分からない。
ただ、超絶早弾きを、ある種の芸を見るがごとく私は聴いている。
曲を楽しむというより、技を楽しんでいる。
強みでもあり、弱点でもある
構成の起伏が乏しかったり、曲ごとの変化が少なかったりするから、どうしてもギターソロが最大の山場であると感じてしまうのだ。
これは強みでもあり、弱点でもあるだろう。
「ギターが速いだけ」と評価されてしまっては非常に良くない(私はそうは思わない)。
「Impellitteri」にもっと優れた作曲能力があったら、ギタリストChris Impellitteriの名声は不動のものになっていたかもしれない。
2010.1.13 Freakz
(追記)
「Impellitteri」は、特に初期のアルバムで曲が似通っている。
イントロドンをやったら当てる自信がないほどだ。
その後はもっとバラエティに富んだ楽曲を収録するように変わってきている。
しかし、「強みでもあり弱点でもある」と上記した通り、初期の偏った音楽性こそが「Impellitteri」だとも感じる。
聴いていて心地よいのだ。
どっちやねんという話だが、私もどっちが好きなのかよくわからないのだから仕方ない。
2022.11.21 Freakz
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