この声は、激しいスラッシュメタル系の楽曲によく合う
「Gargoyle」のヴォーカルであるKIBA。
非常に独特の存在感を持つ人物だ。
彼の声質は強烈だ。
初めて聴いたとき、ワザと痰を絡めて歌っているのかと思ったほどだ。
ガラガラ声とも違うし、デス声ともちょっと違う。
とにかく独特の声だ。
この声は、激しいスラッシュメタル系の楽曲によく合う。
その曲の持つ攻撃性を高めてくれるからだ。
しかし「Gargoyle」の音楽は、ヴォーカルに歌メロがあるものがほとんどだ。
特に綺麗なメロディの曲やバラードだと、彼の声質がそれを味わう邪魔になってしまう。
これは彼の弱点と言っていいだろう。
和風テイストの、これまた少し変わった世界観
KIBAはすべての曲の作詞をしている。
和風テイストの、これまた少し変わった世界観なのだが、稚拙な表現が目立つ。
用法が身についていないままに難しい単語を使っているので、幼稚に思えてしまうのだ。
それが好きだと思っているファンには申し訳ないが。
漫画「ドカベン」で、「岩鬼は明訓の癌であり宝だ」という表現があるが、KIBAにも同じことが言えるかもしれない。
2010.3.17 Freakz
(追記)
彼の声質は、似ている人がいないという点で大きな武器だと思う。
だから、「弱点」という表現は合っていないなと今なら思う。
和風の詞が少し稚拙なのは確かだけれど、まあ気にしなくてもいいんじゃない?
それじゃあ「陰陽座」も聴けないではないか。
人の考え方は変わるものだね。
現在「Gargoyle」は楽器隊3人が脱退し、KIBAはサポートを加えて続けている。
偶然なのだが、楽器隊3人が脱退する最後のライブ会場に私は居合わせた。
終演後に映像によって発表されたその内容は衝撃的で、涙を流すファンの姿もあった。
私はその時、「Gargoyle」のライブを初めて観たので、奇妙な因縁を感じたものだ。
2022.4.21 Freakz
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