変拍子を使ったり、ブルージーな雰囲気を出したり
スウェーデンのバンドである「B-Thong」。
いわゆる「パンテラ系」とか「モダンヘヴィネス」がもてはやされた頃に現れたバンドだ。
変拍子を使ったり、ブルージーな雰囲気を出したりと、独特の雰囲気を持った楽曲をプレイするバンドだった。
その中でも強烈にインパクトに残っているのはヴォーカルのTony Jelencovichだ。
ヴォーカルの力量の高さがバンドの魅力の大部分
とにかく力強くて激しいヴォーカルだ。
野太いシャウト一辺倒ではなく、通る声で歌い上げたり、超早口のラップみたいなのもこなす。
「Pantera」のPhilip Anselmoに匹敵するヴォーカルではないだろうか。
「War」という単語を世界一かっこよく言えるヴォーカルは「Slayer」のTom Arayaと言われている。
このTony Jelencovichは「Yeah」や「Ha!」といったかけ声を叫ばしたら天下一品のかっこよさだ。
このヴォーカルの力量の高さがバンドの魅力の大部分であることは間違いないだろう。
少ない曲で勝負すればもっと評価は高かっただろう
楽曲的にも優れているのだが、残念なことに捨て曲が多すぎる。
もう少し楽曲を絞って、少ない曲で勝負すればもっと評価は高かっただろうと思う。
構成も冗長になりがちなのが残念だ。
2ndアルバム「Damage」発表後にTony Jelencovichが脱退してしまい、3rdアルバムからはガラリと音楽性が変わってしまった。
それ以降B-Thongの音源は発表されていない。
2009.12.16 Freakz
(追記)
この間伊藤政則先生のPower Rock Todayでもかかったし、結構印象に残っている人も多いんじゃないでしょうか?
私もお気に入りの曲がたくさんあります。
今は「モダンヘヴィネス」とは言わなくなったね。
「グルーヴメタル」とか言うのかな。
ジェント系のバンドも明らかに「Pantera」の影響下にあるし、やっぱり偉大だった「Pantera」。
すぐに飛びついた「B-Thong」もまたエライ!
2022.4.25 Freakz
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