ライブレポート NoGoD 2024.12.21 川崎CLUB CITTA’

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初めに

行って参りました、「NoGoD」今年最後のワンマン「川崎エキセントリック・シアター」。

ドリンクチケットをハイネケンに替え、指定席へ。

立ち見のお客さんが少なかったかな?

こんなに良いバンドなのに、もったいない。

客席暗転、メンバー登場。

激烈叫喚乱痴気教

私は今回3回目の「NoGoD」のライブなので、この曲を生で聴くのは初めて。

登場するなり、道化師よろしくコミカルに動く団長がスゴイ!

中間部、みんなで同じ振り付けをするパートは、ファンの年齢層を考えてか準備運動になっていました。

膝の屈伸からラジオ体操へと流れていくこのパートは、コントみたいで楽しかった。

Borderline

この曲は予想的中。

位置は大外れだけれどね。

「Children of Bodom」の「Needled 24/7」を彷彿とさせる、キャッチーでノリの良いオープニングが秀逸。

あまり言及する人を見たことがないけど、「NoGoD」は歌詞も素晴らしいんですよ。

別に難しい言葉を使わなくても、心に刺さる詞は作ることができるんですね。

「俺の行方 俺が決めんだ」ってとこがお気に入りのワード。

最高の世界

主題のリフがヘヴィでカッコいい!

盛り上がるサビのメロディ、ShinnoとKoheiのハモリソロもお見事。

もちろん、タイトル通りに世界を賛美する歌ではなく、美しくも汚れた世界を「最高の世界」と表しているのだ。

Strawberry Night

不勉強なことに初めて聴いた曲。

まだまだ信仰心が足りないなぁ。

神風

コレも予想的中、しかしこんな序盤で演るとは思わなかった。

人気曲というか定番ですね。

盛り上がること必至な曲の魅力もさることながら、詞が素晴らしい。

風見鶏達がぐるぐると回り続けている。

「示すべき場所を見失ったのだ」の一節が心に刺さる。

つまり「風見鶏」という言葉で、アイデンティティーを失ったアーティストや、なんの目標も持たぬ人間や、玉木雄一郎などを揶揄しているわけだ。

Dirty & Beauty

新譜からの一曲。

いわゆる「NoGoD」らしい曲とは違い、大人っぽい風情が漂う佳曲。

こういうのはファンとして大歓迎。

もっと色んな「NoGoD」を観てみたい。

海底ノ華

予想的中&新譜の中で特に気に入った曲だったので、飛び回りながら聴いてしまいました。

主題の流れるような美しい旋律がまず素晴らしい。

あえて起伏を抑えたサビではベースが美しい旋律を奏でる。

なんたってベースソロまでありますからねこの曲は。

「美しいのはこのメロディーだろうか 奏でている冒険者だろうか」という一節なんかもう涙が出るほど好き。

Emotional Disorder

恥ずかしながら初聴の一曲。

かなりメタリックで、表にバシバシスネアが入ってくるものだから首が痛いです最高。

世愁歌

これも初めて聴きました、はい、すみません、信仰心を増やします。

歌い終えた団長はゆっくりと袖へと消えていく。

Ⅰ-回顧

そう、彼らはこういうプログレもできるのである。

リハーサルで「Dream Theater」をプレイしている動画を、団長のTwitterで観たこともある。

プログレ大好物の私はぴょんぴょん飛び跳ねながら盛り上がっていました。

ドラムのKが嬉しそうにニコニコ笑いながら叩いているのが印象的だった。

讃美歌

プログレつながりで、リズムが複雑な一曲。

しかしホントに上手いなこのバンド。

恒星

感涙必至のパワーバラード。

私は「光」を予想したんだけれど、同じ照らす曲でもこちらが来ましたね。

「泣いて、泣いて、それでも僕らは星を育てた」ってロマンティックが止まらなくて大好き。

Burning Heart

コレは聴きたかった!

ここまでゴリゴリのパワーメタルは久しぶりじゃないかな?

「Eagle Fly Free」や「Carry on」が好きな人は涙を流しながらヘドバンするでしょうよ、はい、私です。

しかし団長の声の伸びときたら、規格外だな。

コレライブだよな?って思っちゃうほど声が出ている。

Michael KiskeやAndre Matosに比肩するボーカリストだと思うなぁ。

カクセイ

キタキタ、コレも盛り上がり必至の鉄板曲よね。

「覚醒」と「拡声」のダブルミーニング。

「当たり障りのない言葉を並べて、何が言いたいの?」なんて、耳が痛いアーティスト、多いんじゃないですか?

自分もそうならないようにしたいものだ。

天国

本編ラストはこの曲でした。

例えば「Zard」の「負けないで」や、岡本真夜の「Tomorrow」など、人を応援する曲ってのは、ある一部の人達には逆効果で死にたくなるんだけど、NoGoDの曲はそういうある一部の人にぶっ刺さると思うの。

「生きるしかねぇだろ」ってのは、地獄を散々見てきて、それでもまだ生きたいっていう心の叫びだ。

これにて本編は幕。

アイデンティティー・セルフ・アイデンティティー

で、ここからがアンコール。

コール&レスポンスが楽しい一曲。

詞の主題が本編最後の「天国」と一致しているのは意図か偶然か。

ジョン・ドウに捧ぐ

やはり演ったか~、予想外したの悔しい。

新譜からよくプレイされる一曲。

「書を捨てて町へ出て」は、寺山修司からの引用か、それとも大槻ケンヂへのオマージュか。

にしても新譜の出来、良すぎません?

ノーゴッド

今年最後のワンマンだし、この曲演らないと締まらないよね!

今回のライブのこの曲は素晴らしい趣向があって、メンバー全員一旦座って、今年一番小さい「全身全霊ノーゴッド」をやるって団長が言い始めて。

あれはシナリオだったのか、それともアドリブだったのか、ちょっと判断つかないんだけれど。

団長の「歪ませるなよ」という指示で、全員エフェクターを切りに戻ったり、とても可愛い一瞬だった。

で、優しいタッチで、小さい声で、「全身全霊ノーゴッド」ってやってる内に段々と団長だけがエキサイトし始め、最後は発狂したかのように叫び狂う、という素晴らしい趣向があったんですよ。

用事があって観に行けなかった方、羨ましいでしょ。

それまでのMCではオブラートに包んだ表現を用いていた団長が、「シンセサイザーだけで演ってんじゃねぇ!」「楽器を弾けバカどもが!」とキレ散らかすさまは圧巻の一言。

このときばかりは、「あ、DVD付きのチケット買えばよかった」って思いましたね。

最後は団長のスマホで動画を撮影して、皆さん観たと思いますがTwitterに後に上げられてました。

私は中央の、団長の正面辺りにいましたが、小さくてどれが誰だか分かりませんね、無念。

最後に

今年のライブ納めにピッタリの、最高のライブで、完全燃焼しました。

メンバーひとりひとりのMCがあったりとか、若者二人による「運指ーズ」のパフォーマンスとか、色々あったんだけれど、このあたりで筆を置かせていただく。

こういう「ちゃんとした」バンドが音楽活動を続けられる音楽界であってほしい。

そのためのサポートを惜しむ気は私にはない。

最高の夜をありがとう「NoGoD」。

2024.12.25 Freakz

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